s-1 サイクルハンマー s-2 HONEY×TRASH s-3 ようこそ哲夫ワールド s-4 爆笑ファイター s-5 けうけげん s-6 中村諭史 s-7 BONBORI s-8 鋳☆いんがむ s-9 マグネッツ
岡:はいどうも、よろしくお願いします。
阿部:今日はDRS長文決戦ということで、漫才やるのは久しぶりなんですけど頑張っていきましょう。
岡:しかし2016年はいろいろありましたね。一番印象的だった出来事は、
俺の所属する野球チームの試合の帰りにみんなで森のレストランに行って熊肉や鹿肉を食べたことですかね。
阿部:いきなりDRS欲張りセットか! そこまで今大会の主催者に媚びなくてもいいから、
そんなことよりも2016年で一番盛り上がったビックイベントといえば、オリンピックですよ。
岡:なるほど、実は今回は生で見てきたんですよね。感動しましたよ、本当に行って良かった。
阿部:えっ、リオデジャネイロまで行ってきたのか? 地球の裏側で行くには何十時間もかかるところだぞ。
岡:いやそっちのリオ五輪の方じゃないし、俺が行ってきたのはモリンピックだから。
阿部:何だそのモリンピックってのは!?
岡:知らないのか? モリンピックといったら、毎年10月に盛岡で開催されるスポーツの祭典のことじゃないか!
阿部:そんなの知らん! 今まで全く聞いたことないし、どんな大会なんだ。
岡:ということで開会式から見てきましたよ。まずは開会セレモニーとして、
サンバのリズムにのって盛岡モリンピック協会のおっさん達が颯爽と腹踊りをしながら登場。
阿部:いきなり目の毒になりそうな光景が広がる開会式って、この時点からおかしいだろ。
岡:そして選手たちによる入場行進が開始。先頭をきって登場するのは盛岡わんこそば協会の選手の皆さん。
阿部:先頭がギリシャの本家五輪とはえらい違いだな!
岡:続いては盛岡冷麺協会の選手の皆さん、その次は盛岡じゃじゃ麺協会の選手の皆さんが入場・・・
阿部:選手団どうなってるんだ! しかもじゃじゃ麺って何なんだ、聞いたことないし。
岡:こうして参加総数11の国と地域による入場行進が終了。
阿部:少ないな、野球のプレミア12以下じゃないか。
岡:いよいよ開会式はクライマックス。スタジアムに到着した、バケツリレーのランナーに大きな歓声が!
阿部:聖火リレーじゃないのか! まるでスタジアムで火事が起きてるみたいじゃないか。
岡:そして聖火台の上で燃え盛る炎をバケツリレーで消して無事に一件落着。
阿部:オリンピックのシンボルを消すな、開会して即閉会か。
岡:ということで開会式が終了し、いよいよ開幕競技のゲートボールがスタート!
阿部:ゲートボールが公式競技か!? こんなんお年寄りしかやらないだろ。
岡:まずは選手たちがグラウンドに現れ、ウォーミングアップ開始。腕を大きく前に上げて、背伸びの運動!1、2、3、4・・・
阿部:ラジオ体操じゃないか、もはや老人会の集まりみたいだな。
岡:そして開幕の挨拶として盛岡モリンピック協会の理事長が登場、ありがたいスピーチが約40〜50分ほど続き、
阿部:年寄りのお偉いさんの話は長い!
岡:最後には、東京五輪で野球・ゲートボールが復活することに歓喜の雄叫びをあげて挨拶終了。
阿部:野球・ソフトボールだから! だいたい今までゲートボールが五輪競技だったことは無いぞ!
岡:そしてついに試合開始、鍛え抜かれた者たちによる熱い戦いが始まる・・・
阿部:ゲートボールってそんなに体力使わないと思うが・・・
岡:この日のために必死にトレーニングを積み、筋トレを重ね、ついでににんにく卵黄のCMにも出演してそうな猛者たちが集結・・・
阿部:確かに筋肉自慢のお年寄りがCM出てるけど! あんなのがたくさんスタジアムにいたら怖いし。
岡:まず会場を沸かせたのは今大会の優勝候補である山下選手、早くも左サイドスローから140km台のボールを連発!
阿部:化け物か! てかそもそもゲートボールで140km出しても意味ないから!
岡:こうして快進撃は最後まで続き、見事に盛岡じゃじゃ麺協会の山下選手(68)が金メダルを獲得。
阿部:じゃじゃ麺協会員がここで活躍か、謎の麺類が。
岡:あまりの白熱っぷりに、途中で入れ歯を落とす選手などが続出しながらも無事ゲートボールが終わり、
阿部:全然無事じゃない! 何だかとってもかわいそうなことになってるし。
岡:続いての競技はポートボール。
阿部:ゲートボールの次がポートボールって、どマイナー競技の祭典か!?
岡:こちらはあっさりと、盛岡格闘技協会の選手団が金メダルを獲得。
阿部:格闘技協会の選手がポートボールとか、能力持て余してるにも程があるな。
岡:続いて行われた蹴鞠は・・・
阿部:平安時代か! 蹴鞠ってずいぶんおしとやかだな。
岡:こちらも前評判通り、盛岡プロテイン協会の高橋選手(61)が金メダルを獲得。
阿部:じゃじゃ麺以上にわけわからん協会が出てきたよ、プロテイン飲んでやることが蹴鞠か。
岡:続いて行われた皿回しは・・・
阿部:もはやスポーツですら無いだろ! 宴会芸じゃないか!
岡:いや何言ってるんだ、皿回しは鍛え抜かれた腕力と全身のバランス感覚が大事、筋トレを重ねた猛者たちが集まるスポーツだぞ。
阿部:またにんにく卵黄のCMに出てそうな人が集まるとでも言いたいのか?
岡:まず会場を沸かせたのは今大会の優勝候補である北上選手。右腕で皿を回しながら、
左手で皿を1枚2枚3枚と華麗に積み重ねていく!まるで回転寿司の会計をする時のように。
阿部:確かにお皿を積んでいくけど、そんな例えは別にいらないから。
岡:さすが、かつては両手で皿を計30枚回したことのある、サラサーティを達成した選手だ!
阿部:サラサーティって生理用品じゃないか! そんな名前の技があるとか聞いたこともないし!
岡:こうして盛岡モリンピック協会の北上選手(58)が、最後には腹踊りをする余裕も見せながら金メダル獲得。
阿部:開会式で腹踊りしてた人か!? てかこれのどこがスポーツだ、宴会で酔っ払ったおっさんの芸レベルだろ。
岡:このパフォーマンスに会場は熱狂の渦に包まれ、それに応えるように北上選手(58)が自慢の太鼓腹をポンと叩いて笑顔を見せる・・・
阿部:腹が出てる時点で筋トレやってないよな!?もういい、モリンピックの話は文字通りお腹いっぱいだ。
岡:そうですか、それならば次は、約10年ほど前にタモリンピックを見てきた時の話でもしますか。
阿部:笑っていいともの企画か!もういい加減にしろ!
岡:どうも、ありがとうございました。
審査欄
【藍殿TT】
最初、岩手で今年行われた国体のことかと思ったら とんだ偽物の ねんりんぴっくでしたね。
開幕早々に火を消していて笑いました。安定感があってきっちりまとめてきたなという印象です。
決してボケ自体はベタというわけではないのですが、ちょっと何か物足りないという感じはありました。(6点)
【とれいん】
長文としては非常にオーソドックスでしたね。
サラサーティーは面白かったです。
6点
【ジンガー】
良い漫才の雰囲気は出てたと思うのですが、ボケ1つ1つが今一つだったかなと。
サラサーティとか上手くて面白かったんですけど、そういう予想を裏切るようなボケがもっと多いと良かったのですが。
(6点)
【井島】
3点
盛岡で行われるスポーツの祭典モリンピック、どんな内容?という大喜利を漫才に落とし込んだという印象。
にしては一つ一つのボケが弱い。弱い割にさほど盛岡である必要性も感じられない。
サラサーティは面白いし、かつ漫才らしいボケだったので良かったです
s-2
HONEY×TRASH
男子総合障害走
蜂=蜂須賀(日本記録保持者) み=三井(東日本陸連役員) Go=五味渕(実況 HTRアナウンサー)
Go=東日本陸上競技3日目、新東京国際競技場トラックには男子総合障害走の選手が並んでおります。
注目の選手は関東総合警備の蜂須賀、2年ぶりの日本記録更新が期待されます。
まもなくスタートの時間です。
(号砲)
Go=選手一斉にスタートしました。
3000メートルという長い道のり、体力・忍耐力・精神力が求められる、過酷なレースです。
(各選手、ハードルを越え、水濠を通過していく)
Go=順調に障害をクリアしていく選手たちの前に新たな障害が現れます。
(三井の前を蜂須賀が通り抜けようとする)
み=ん? おい、楓、どこに行くんだ?
蜂=出かけるーー。
み=また遊びか、毎日毎日いったいどこへ行ってるんだ!?
蜂=お父さんには関係ないでしょ!!
Go=さぁ、年頃の娘にとって大きな障害、厳しい父親です。
み=毎晩遅くに帰ってきて、どういうつもりなんだ!?
蜂=お父さんっ、私だってもう子供じゃないのよ!!
いい加減、そうやって縛り付けるのはやめてよねっ!!
いってきます!!
Go=蜂須賀、見事ふりきって最初の関門を突破、ここで単独1位に立ちました。
しかし、まだまだたくさんの障害が控えております。
蜂=失礼します。先生、話って何ですか?
み=おぉ、蜂須賀か、まぁ座れよ。
うん、この前の進路面談の時の話なんだがな…。
もう一度よく考えてみないか?
Go=続いての障害は担任の先生による二者面談です。
生徒の夢の前に大きな壁となって立ちはだかります。
先生の説得の前に蜂須賀選手、志望校を変更してしまうのでしょうか。
蜂=先生、俺、文豪になりたいんですっ。
太宰治や川端康成のように、文学史に残る名作を世に残したいんですっ!!
み=うん、蜂須賀の高い志は先生も応援したい。
だけど、高校卒業して、そのままフリーの作家になるってのはちょっと無謀すぎるんじゃないか?
Go=おっと、蜂須賀、希望進路は進学でも就職でもありません。
これはかなりハードルが高い。
担任としては「卒業生の進路」に1%ぐらいいる「その他」は避けたいっ。
蜂=先生、俺は本気です。小さい時からの夢だったんです。
太宰治や川端康成のように、文学史に残る名作を世に残したいんですっ!!
み=例えば大学で文学を学んで教養をつけたり、
専門学校の文芸コースで人脈をつくるってこともできるんじゃないかなぁ…?
蜂=とにかく執筆のために時間を使いたいんですっ。
太宰治や川端康成のように、文学史に残る名作を世に残したいんですっ!!
Go=蜂須賀、この二人しか文豪を知らない可能性が出てまいりました。
さぁ、ここで映像は第二中継車に変わって、現在2位の手塚ですが…
おっと、棄権です!! 手塚ここで脱落!!
ご当地アイドルになりたいという夢を持って面談に挑んだ手塚ですが、
地元 焼津のSRS480(シラス480)でセンターをとるのは難しいと説得され、
ビジネス専門学校へ進路変更ですっ!!
(手塚選手、泣きながらお椀いっぱいの生シラスをトラックに置く)
Go=映像は再び一号車、現在一位の蜂須賀に戻ります。
み=分かった…。蜂須賀の意志は固いようだな。
言っておくが、相当狭き門だ。厳しい道のりかもしれないが、
一度決めたからには絶対あきらめるんじゃないぞ!!
蜂=ありがとうございますっ!!
俺、絶対5年以内に植木賞か茶川賞とります!!
Go=やはり、一般教養を身に着けるところから始めた方がよいかもしれませんが、
とりあえず障害は乗り越えました。
(ピンポーン)
み=JAL351便 福岡空港行をご利用の皆様にご案内申し上げます。
現在、システムトラブルが発生しており、搭乗手続きができない状況となっております。
ご利用の皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、復旧まで今しばらく…
蜂=システムトラブル…? まいったな、マジかよ…
Go=おっと、続いての障害はシステム障害ですね。
さすがに自分の力ではどうにもできません。
これまで順調に障害を乗り越えてきた蜂須賀選手もここで棄権しょうか?
み=お客様の中にシステムエンジニアの方はいらっしゃいませんでしょうか!?
どなたかお客様の中にシステムエンジニアはいらっしゃいませんでしょうか!?
Go=機内のお医者様以外でこの展開は初めて見ました。
蜂=あ、私でよろしければ…。
み=お客様、システムエンジニアでいらっしゃいますか!?
蜂=あ、いえ…。
無職です。
ただ、知人からはパソコンの大先生とよく呼ばれています。
Go=あ、わたくし、蜂須賀選手は実業団選手と勝手に勘違いしておりましたが、
警備しているのは自宅だけだった模様です。大変失礼いたしました。
蜂=パソコンでラノベを書いているので、コンピューターには少し詳しいです。
Go=文豪になる夢は諦めたようですね。
蜂=ちょっと失礼いたします…。
エラーの内容は… う〜ん… あぁ〜、入力データがおかしいんだな。
すみません、ここの入力を、こう変えてみてもらえますか?
み=え、あ、はい…
あ、あっ、動きましたっ!!
ありがとうございますっ。 これで業務を再開できます。
本当にありがとうございますっ。
JAL351便 福岡空港行をご利用の皆様にご案内申し上げます。
大変お待たせいたしました。 これより搭乗手続きを開始いたします。
Go=さすがパソコンの大先生、見事システム障害を復旧しました。
蜂須賀、ここまで非常にいいタイムで進んでいます、記録更新も狙えるペースです。
蜂=じゃぁ、今日は楽しんで行きましょ〜、カンパーイ!!
み=カンパーイ!!
蜂=まずは自己紹介ターイムって感じですか?
Go=おや? どうやら合コンでしょうか?
特に何か障害があるようには見受けられませんが…
み=えぇ〜っ!? 福田さんってあの日本重工に勤めてるんですかぁ〜? 超エリートぉ〜
へぇ〜、手塚さんは焼津市役所にお勤めなんですねぇ〜、みんなスゴーイっ。
Go=手塚選手、ご当地アイドルから手堅い公務員に華麗なる転身をしていた模様です。
み=蜂須賀さんは何のお仕事されているんですかぁ〜?
蜂=え、俺?
まぁ、簡単に言うと「作家の卵」って感じかなぁ〜?
み=作家!?
もしかして小説とか出版してるんですかぁ!?
蜂=んん〜、まぁ出版ってワケじゃないけど、
自作の小説をSNS上で公開とかして、結構いい評価されてたりするんだけどねぇ〜
Go=こちらはケータイ小説家へ転身している模様です。
み=あぁ… へぇ〜、すごいですねぇ…。
ねぇ、福田さんってやっぱり世界各国を飛び回ったりとかしてるんですかぁ〜?
手塚さぁん、公務員とかってやっぱり待遇よかったりするんですかぁ〜?
蜂=…。
Go=おっと、蜂須賀、幹事にも関わらず、ほとんど話を振られませんっ。
会話にあまり混じれないまま一次会終了ですっ。
蜂=え、二次会…?
ゴメン、今日はこれで帰るわ。
この後、別の予定があってさぁ〜 悪ぃ悪ぃ。
はぁ…。
Go=おっと、途中棄権です!!
ここまで順調にレースを進めてきた蜂須賀、ここでまさかの棄権!!
やはり婚活女子は無職には厳しかった!!
日本記録の更新が期待された関東総合警備(自宅)の蜂須賀、無念のリタイアです。
これにより、先頭集団はANA083便 千歳空港行を待つ十数名に変わりました。
悪天候で出発時刻は未定、日本記録はほぼ絶望的です。
み=お客様の中に気象予報士の方はいらっしゃいませんでしょうか!?
どなたかお客様の中に気象予報士はいらっしゃいませんでしょうか!?
Go=現在、レースの途中ですが、放送終了の時間となりました。
東日本陸上競技3日目 男子総合障害走 2年ぶりの日本記録更新とはなりませんでした。
それでは皆様、ごきげんよう。
.
審査欄
【藍殿TT】
臨場感があって、設定もユニークでかなり仕上がっているネタですね。
よくぞこれだけのありそうな障害を集めてきたっていうのもあるんですが、それで繋がったストーリーを作り上げるのはとても凄いと思います。
非常に面白く、完成度も高かったです。放送時間内の終わらないっていうスポーツ中継あるあるを行数制限にぶつけてきたところがまたニクいですね。(9点)
【とれいん】
最初だけ女子高生で後は男っていうのが気になっちゃいました。
そこ以外は楽しく読めました。
7点
【ジンガー】
すごい笑ったとかではないのですが、作りが面白くて引き込まれるネタで、「この二人しか文豪を知らない可能性が出てまいりました」みたいな不意打ちの笑いもちょいちょいあって面白かったです。
まあただ、もうちょっと笑える箇所が多ければ、という感じでしょうか。
(8点)
【井島】
6点
上手い具合に色々なものを障害物競走に落とし込んでいた。自宅警備員は擦られすぎていてみていてノリとしてキツい、が他はそこまで飛び抜けて良くもないが、決して悪くないネタだと思いました。
s-3
ようこそ哲夫ワールド
終着
てつお:体を鍛えて筋肉モリモリになって、ルールも知らずにスポーツ観戦してる頭の悪そうな女と生セックスしたいから避妊用のペプシコーラは買ったけど、肝心の筋肉が付いてないや。
スポーツジムにでも通おうかな〜。
なんだ?新しくできたジムか、名前は「プラチナジム」?総合格闘家やプロレスラー御用達のゴールドジムより凄そうじゃないか!早速入ってみよ。
…うーんドアが重くて開かない。さすがはプラチナジム、生半可な客はお断りって事か。こうなりゃなんとしてもプラチナジムに入会してやるぞ!それ開け開け開け〜〜〜!
コーチ:お客さん、壁に向かってどうしたの?
てつお:壁だったとは…どうりでドアノブも取っ手も無いと思ったよ。ただこれもトレーニングなのかと勝手に納得していたよ。
雑居ビルの割には小綺麗な壁だったんで自分の中で壁を好評価してあげたいという意識もあったのかも。もちろん確実に壁だと判明した今でもその評価は変わらない。いつまでも撫でていたい。
コーチ:上の方に鳥の巣ができてるからフンで汚いよその壁。
てつお:(壁に痰を吐きかける)さらば。
そうだ、当初の目的を見失うところだった!コーチ、哲夫をプラチナジムに入会させておくれ!
コーチ:(一人称が哲夫…。いい大人が名前呼び…。)
お客さん、大丈夫なの?うちのジムはけっこう厳しいよ?
てつお:哲夫には目標があるんだ!マッチョになって海でナンパ待ちのスマホいじってる女と岩陰で生セックスし「責任取るから」って嘘のLINEを伝えて走り去りたいんだ!ハーフマラソンの練習にもなる。
コーチ:後半の目標はとても良いですね。
それではこちらにご記入ください。
てつお:名前はえーと、 哲夫。
コーチ:(苗字とかそういうのは無いのか…)
てつお:(住所・年齢・電話番号の記入欄に斜線を引き省略する)
目標体型は…マッチョ!!
コーチ:いや、お客さんね、全部記入していただいて。
てつお:金ならやるぞ!哲夫はアップル社の幹部だから月収が3800万もある!そら、拾え!
ルンバ:ウィィィィィィィィィィィィン
(お札でお腹いっぱいになり充電器へ帰っていく)
コーチ:ルンバちゃん…幸せそうな顔しやがって…
よしわかった!いろいろ怪しいところもあるがビシビシ指導してやろう!
まずうちのジムの特徴を説明する。
フロアには常にルンバが縦横無尽に走り回っている。タオルが巻いてあるから床に落ちた汗を自動で掃除してくれるぞ!あと新人につっかかっていくから気を付けて。
てつお:ヒィ!先輩からのシゴキがあるのか…!どこの社会でもあるものだなあ…。
心なしかルンバの稼働音も大きくなったように見える。
ルンバ:ウィイイイイイイイイイイイイイイイイイン
コーチ:それから奥のサウナには見境なく襲いかかってくるホモを100人閉じ込めてるから絶対に開けないでくれ。施錠しているが引きちぎろうと思えばちぎれる強度だ。
てつお:哲夫もマッチョになったらどれだけ筋力が付いたか確認の意を込めて引きちぎってみるか。そしてすぐに退会さ!
なんでホモ飼ってるの?
コーチ:最近判ったことなんだけど、ホモは動くだけで発電になるんだよ。このジムの電力は閉じ込めたホモたちの発電によって賄われている。
てつお:うおおおすげ〜!ホモに感謝したいよ。
ホモ達:(感謝よりも顔射のほうが)
コーチ:こっちの5台あるトレーニングマシンは今月発表されたばかりの最新式だぞ。このカプセルの中は酸素が薄く高所トレーニングと同等のトレーニングができるんだ。
今使用中の4つのカプセルには薄毛の戦士が入っているが薄くなるのは酸素だけだから安心してくれ。
…おっと、5つ目も使用中だったか。カゲも薄くなるのかな?そんなアカンわ!!
てつお:ボケ・ツッコミを独り占めしないで哲夫にも分けてくれ。機会を。
コーチ:それでは早速トレーニングメニューを決めようじゃないか。目標はつまるところ、AV男優みたいな肉体になりたいのかい?
てつお:はい!!!!!
…いや、違います!ハーフマラソンを走り切れる強靭な肉体と勃起の持続力を!
コーチ:ヨシ!このバイアグラ入りプロテインを飲むんだ!
てつお:無理ですコーチ!オーガニックでないと飲めません!
コーチ:何だお前、OLのマンコが口に付いてるのかと思ったぞ。そんな女々しさもみっちり鍛え直してやる!
てつお:ひぃ〜!
−こうしてコーチによる地獄のトレーニングが始まった。そして100年後・・・
てつおの墓:チーン。
コーチの墓:チーン。
※ホモ達は身寄りが無くお金も持っていなかったので共同墓地へ
ガキども:今日も放課後にハッカーやろうぜハッカー。
==========解説==========
この狭い日本、墓地や霊園が窮屈になり墓の小型化が進められた。
しかし小型化により手軽に持ち運びできることが災いし
墓をボールのように蹴っぽる“ハッカー”が子どもたちの間で流行った。
そしてこれがスポーツとして広く認知されると世界でもハッカーが活発化し
オリンピック種目にも選ばれるようになる。
ちなみにコンピュータで悪さをする方のハッカーは
「我々こそがハッカーだ!名刺だってある!」と主張したが
メディアからは極太ウンコマンと呼ばれるようになった。
ハッカーは世間の潮流に負けたのである。
ちなみにボールを蹴る方のサッカーは
ファンが騒ぎ過ぎだとして規制されている国が多い。
この時代の若いサッカーファンはサッカー観戦をセックスの導入と捉えており
若者の性の乱れがスポーツの荒廃に繋がったのである。
その証拠に日立柏サッカー場(柏レイソルのホームスタジアム)周辺には
外観をマンションに偽装したラブホテルが所狭しと並んでいる。
衰退のきっかけとして挙げられるのがガンバ大阪だ。
大阪のサッカー観戦好きな女は一際貞操観念が緩かったので
ガバマン大阪と呼ばれクラブ解散1号となったのは有名な話。
======================
ガキ:あれ?向こうのスポーツカーから降りてきたの、プロハッカー選手の哲夫じゃね?
哲夫:やあやあ少年たち。プロハッカー選手の哲夫だよ。こんにちは。年収30億だよ。
ガキ:挨拶の次に年収をここぞとばかりに言うしホンモノだーっ!税金で死ね!
哲夫:今日はキミたちにハッカー上達のテクニックを伝授しようと思ってね。
ガキ:やったー!タダで教えてもらえる!もうけもうけ!
哲夫:キミたち金銭感覚が鋭敏過ぎるじゃないの…。
ま、まあそれはサテライト、いやさておいて。ハッカーが上手くなるために一番必要なことは何かわかっているかな?
ガキ:うーんなんだろう?買収?
哲夫:ハッハッハ、カネの力か。確かにカネがモノをいう試合もあるけどそれは不正解だ。
一番必要なもの、それは「肉体」だ!
ガキ:お疲れのサラリーマンがまちがってシュレッダーに巻き込んで「グググッ…助けて」ってなるやつだ!
哲夫:それはネクタイ。シチュエーションがすごい限定的だけど、無いとは言えんとこが怖いだろいい加減にしろ。
ハッカーは墓石を蹴るから足への負担が大きいんだよ。よって肉体を極めてこそハッカーを極められるのさ!
ガキ:墓石なんて蹴らなきゃいいのに。たとえば・・・人工皮製のボールとか。
哲夫:ハッハッハ、そんなことできるわけないだろ!
ガキ:うーん?…そうだね!
哲夫:よーしキミたちがハッカー上達できるようにとっておきの練習場を紹介しよう!
名前を「プラチナジム」といってね…
審査欄
【藍殿TT】
伸び伸びとやってくれたなっていう印象です。中身的には「これで笑わされるのは悔しいんだけども笑っちゃう」みたいなのが多かったです。
ex.)(一人称が哲夫…。いい大人が名前呼び…。),(苗字とかそういうのは無いのか…),それはネクタイ
読みにくい長台詞とかもありましたけど、ガツンとくるものがあり面白かったです。
てつお と プロハッカー選手の哲夫 の関連性とかは考察の余地ですかね。(8点)
【とれいん】
参加者の中では1番バカで面白かったです。
バカなんだけどちゃんと読みやすいです。
バカなのに最後綺麗に締めたのもいいですね
8点
【ジンガー】
物凄い意味含んでそうなオチだったんですが、ちょっとどういう意味だったのか分かりませんでした・・・
ネタ全体の作りがうまく理解できなかった分ちょっと散漫なネタという印象が残ってしまったでしょうかね。
(5点)
【井島】
8点
1行目が読み辛すぎる。訴訟。
相変わらずヤク中特有の疾走感面白かったです。お疲れ様でした。
ただ大喜利が強い割に、ツッコミとボケの役割がガバガバだったりとかネタに落とし込んだ際の効率の悪さも少し感じました。まぁそれが哲夫ワールドと言われればそうなんだけども。オチにかけての弱さは否めないけど、まぁ前半面白かったしいいや。
外須:よし、明日勝てば日本チャンピオンだ!
暴子:はい。
外須:相手は現日本チャンピオン! 思う存分戦って、女子プロボクシング界を大いに盛り上げてくれ!
今日は最後の追い上げだ! ビシバシ鍛えやるからな〜!
暴子:お願いします。あの、その前に……
外須:ん? どうした?
暴子:あの……3年間、ずっと私を指導してくれてありがとうざいました。
あまりの厳しさに、逃げたくなることもあったし、優しい女性のコーチの方がいいなーって思った時もありました。
でもコーチじゃなければ、ここまで成長できませんでした。ずっと泣き虫で弱いままでした。
だからえーと……口に出すのは恥ずかしいのですが……コーチがコーチで本当に良かったです。(ニコッ)
外須:……そうか。じゃあ俺からも1ついいか?
暴子:何ですか?
外須:いや、俺もお前に言いたいことがあってな……まぁアレだ。別に言わなくてもいいことだから聞かなくてもいいが……
暴子:そう言われると気になりますよー。教えてください。
外須:そうか……じゃあ、あまり深く考えないでこの質問に答えてくれ。
俺のちんこ触ってくんね?(ニコッ)
暴子:………………え? すみません今何て言
外須:ちんこ。(ニコッ)
暴子:えっ、
外須:もみもみ。(ニコッ)
暴子:………………………………無理です。
外須:そっか。まぁ無理なら無理でいい話だしな。一応聞いてみただけだし。
暴子:……
外須:よし、今日の最初のメニューは
暴子:いやいやいやいやいやいや
外須:何だ?
暴子:いや……もう貴方と練習は無理ですよ……
外須:何だ今更怖気付いたのか!? 明日、チャンピオンと戦うのが怖いってか!? お前はそんな腰抜けでだったのか!!
明日勝って今までの自分を肯定しようぜ!! なぁ!!! おい!!!
暴子:熱い言葉何も入ってこないです。てか正気ですか? あの流れだからイケると思ったんですか?
外須:本気出してくれよ!!! 33歳の男がこんなにも必死になってお願いしてるんだぞ!!!
暴子:先言っておきますけどリセットできませんよ。
何言っても、ちんこもみもみの人だと思っちゃうので。ちんこもみもみの人に指導されたくありません。
外須:……えーと、もし俺が今すぐ土下座したら許したりしてくれる?
暴子:無理です。
外須:何がちんこもみもみだ!!! そんな戯言言ってる暇あるならさっさと練習だ!!!
暴子:手の内なさすぎでしょ。
いやもう諦めてください。こちとら通報も辞さない覚悟なんで。内柴正人の刑です。
外須:よし、明日勝てば日本チャンピオンだ!
暴子:あ?
外須:相手は現日本チャンピオン! 思う存分戦って、女子プロボクシング界を大いに盛り上げてくれ!
今日は最後の追い上げだ! ビシバシ鍛えやるからな〜!
暴子:マジかよお前。今までのやり取りすべてなかったことにする気かよ。
外須:よし、今日の最初のメニューは
暴子:だから無理ですって。
とにかくあなたとはもうやってられません。早急に私の前から消えてもらえませんか?
外須:……あのさー、これって本当にコーチ解約の流れ?
暴子:当たり前でしょ。ボクシング会にもチクりますんで。
外須:つまり内柴正人と同じくボクシング界から永久追放ってわけか……
暴子:あいつ柔道界だろ。シンプルな無知を曝してんじゃねーよ。
外須:……そっか……もう誤魔化せないか……
ああ確かに俺はちんこもみもみって言った。ちんこもみもみして欲しかったからな。ちんこもみもみを要求した。
暴子:最初から素直に認め
外須:で も 結 局 ち ん こ も み も み し て ね ぇ か ら チ ャ ラ だ ろ が ! ! !
暴子:……えぇ……こいつ本当大人かよ……
外須:ちんこもみもみしても、ちんこもみもみしなくても結末が一緒ならさぁ!! ちんこもみもみしてから職失った方が得策だっつぅの!!
結局このまま職失うならさぁ!! 四の五の言わずちんこもみもみさせた方が良かったって言ってんの!!
ちんこもみもみされてない時点でぇ!! 俺はちんこもみもみの人じゃねぇんだよ!!
暴子:何これ……どういう状況……?
外須:う〜わ最悪っ!! 職失うわ貴重な女の知り合いなくすわ!! 42歳で女の知り合いなくなるの本当に痛手だわ!!
暴子:お前年齢詐称してたのかよ。
外須:ふぅ……
よし、今日の最初のメニューは
暴子:勝算どこにあったんだよ。
まぁ気持ちは訴訟レベルで理解しましたので、二度と目の前に現れないでください。さよなら。
外須:……待ってくれ。
暴子:何ですか? 今から何しても逆らわなさそうな年下女子コーチ探しに行くですけど。
外須:確かに俺はお前に対して邪な気持ちを持っていた。
始めて出会った時は、「70点ぐらいの顔だし余裕で抱けるな」と思った。
付き合うとかはしんどいと思ったけど、突き合うことはしたなぁって本気で思った。
暴子:屑。マジモンの屑かよ。
外須:もうこんな俺に信頼はないかもしれない。
でもな、お前を日本チャンピオンにしたい思いは本気だった。初めてスパーリングを受けた時、あのパンチの衝撃は忘れられない。
こいつなら絶対、日本一になれるって……俺がもっとこのパンチを強力なものにしてやるって……
暴子:……
外須:明日の試合さえ無事に終われば後はどうなってもいい。ボクシング界から除名されても後悔はしない。
でもこのままお前が俺以外の指導で試合に臨んで、日本チャンピオンになれないのはどうしても許せないんだ……!
だから今日だけは! お前のコーチでいさせてくれ! コーチ人生を掛けて、必ず日本チャンピオンにしてやるから!
暴子:……コーチがしたことは私は許せません。正直、もう関わりたくないって思っています。
でも熱心に教えて貰ったことは確かです。だから私も強くなれました。
……はぁ……私もコーチ以外に指導してもらうつもりもありませんよ……今日だけはお願いします。
外須:暴子ぉ……!
よし! では早速練習開始だ!
暴子:はい。
外須:まずはスパーリングだ! お前の武器は何と言ってもパンチ力だからな! まずはパンチの威力を確認する!
練習だからって手を抜かずにな! 一発一発に魂を込めてパンチを繰り出せ!
じゃあ、いつものようにケツ出すから必死に打ってこい!!
暴子:(グローブを装着)
外須:(ぺろーん)
暴子:(ケツにパンチ)
外須:(夢見心地)
暴子:(ケツにパンチ)
外須:(狂喜乱舞)
暴子:(ケツにパンチ)
外須:(精力絶倫)
っしゃあ!!!!! OK!!!!!!
次はクリンチの練習だ! 俺が攻撃するから必死に抱き付いてこい!
いつものように耳元に唇が触れるぐらいに、出来る限り胸を俺のお腹に密着させる形でオナシャス!!
暴子:私、何で一度も疑問を持たずに練習してきたのだろう。
審査欄
【藍殿TT】
メリハリが凄いなと思いました。全力でバカやって、全力でハートフルやって、面白かったです。
中盤もうちょっと中身にバリエーションが欲しいかなとは感じましたが、最終的には 感動を返してくれと言いたくなるようなネタでした。
「何しても逆らわなそうな」って、何するつもりなんでしょうね……(8点)
【とれいん】
これもバカだなあ。
ただもう少し言い訳を捻じくれさせても良かったかもです。
7点
【ジンガー】
外須さんにもっと無茶な抵抗を見せてほしかったですかねー。
入りと終わりは1本のネタとして良い感じにできてると思うんですが、中がもう1つ2つ盛り上がりに欠けていたかなぁという印象でした。
(6点)
【井島】
6点
結局もみもみしてねぇからチャラだろうがはおもしろすぎ
ただ結局単調だし、ツッコミのヒキ方がリアルすぎて笑いに繋がり辛かったかもですね〜
オチは面白かったです。
s-5
けうけげん
PARTY NOISE Cup×Of×N
鳴子:いやぁ、今年のナールコカップは盛り上がりましたねー。
神崎:なにそれ。
なにそれ。
なにそれ。
なにそれ。
なにそれ。
なにそれ。
なにそれ。
鳴子:特に凄かったのはあの人ですね、アメリカ代表、「ロッキー山脈の鳴子ちゃん」ことナルコリーナ選手!!
神崎:だれそれ。
だれそれ。
だれそれ。
だれそれ。
だれそれ。
だれそれ。
あっやべ忘れてた。はいどーもPARTY NOISEでーす!! よろしくお願いしまーす!!
だれそれ。
だれそれ。
だれそれ。
鳴子:ナルコリーナ選手がドリブルで3人抜いた後、4人にキスかましたシーンには痺れました!
神崎:なんやねん。
なんやねん。
なんやねん。
なんやねん。
なんやねん。
なんやねん。
おっとしまった、流れてもいない関西の血が騒いでしまった……八王子生まれなのに……。
鳴子:じゃあちょっと2人で名シーンを再現しましょうか!!
では私がナルコリーナ選手をやるんで、神崎君は「ベルリンの赤い鳴子ちゃん」ことドイツ代表フランクナルコ選手を……。
神崎:かぁぁぁんんんんざぁぁぁきぃぃぃ波ああああぁぁぁぁっ!!!(どぎゃーん)
鳴子:ぐああああ!!!(びくーん)
神崎:ふぅ、悪いね鳴子ちゃん……神崎波を喰らった者は、5分後に必ずウチの実家の鍼灸院に行きたくて仕方なくなるんだよ……。
鳴子:ぐああああ!!!(びくーん)
ぐああああ!!!(びくーん)
ぐああああ!!!(びくーん)
神崎:余波が凄いよー。そんなに乱打した覚えはないよー。
それより質問に答えてよ鳴子ちゃん、ほら、取れ立てのタチウオばりにビクビクしてないで。
鳴子:ぐへぇー……わかりましたよ……私が初めて口紅を塗ったのは11歳のみどりの日ですよ……。
神崎:聞いてないしー。鳴子ちゃんの女心が産声を上げた日聞いてないしー。
聞きたいのはナールコカップのことだよ、なんだよ冒頭からパワーワードぶっ込んで。
鳴子:えっ、ナールコカップを知らない……? 神崎君ってテレビとか見ない人ですか……?
神崎:何だ何だ昨今のテレビはイカれちまったのかー? そんなトレンドのイベントなのかー?
鳴子:ナールコカップを知らないということは、ナールコ・ベースボール・クラシックも知らないということですか?
神崎:やめろそのナールコシリーズー。1作目を消化してないうちに最新作を出すなー。
いいからナールコカップの説明をしてよ、謎のターンが多いんだよ早く解決編に突入してよ。
鳴子:わかりましたよ……説明しますと、簡単に言うとナールコカップは鳴子ちゃんによるサッカーの祭典です。
神崎:よーし現段階だと未だに謎は謎のままだぞー? コナン君がゲロ吐くレベルの難事件だぞー?
鳴子:世界各国の鳴子ちゃんが一堂に会し、サッカー世界一の鳴子ちゃんを決定するのです。
神崎:もう何が何やらー。世界各国の鳴子ちゃんってなんだよ、鳴子ちゃんって人種かよー。
鳴子:あれ? 知りませんでした? 鳴子は世界中にいるんですよ?
神崎:うそやん。
うそやん。
うそやん。
うそやん。
うそやん。
おっとしまった、また関西の血が……父さん東京生まれで母さんベルギー生まれなのに……。
鳴子:ベルギー……!? まさか神崎君のお母様とは、「ワッフル鳴子ちゃん」ことベルギー代表ナルコッフル選手……!?
神崎:違わーい。人に勝手に鳴子ちゃんの血を流すんじゃないやーい。
ごめん、世界各国の鳴子ちゃんって意味が分からない。何なの、鳴子ちゃんってクローンなの?
鳴子:まぁ簡単に言うなら、世界各国の厄介な女が集まるイベントだと思って頂ければ。
神崎:よーしさっきよりは理解したぞー。そして想像以上に胃がもたれるイベントっぽいぞー。
鳴子:ちなみに今年のナールコカップは青森県で開催されました。
神崎:青森県の皆さーん、各国のクレイジーガール送り込んでごめんなさーい!!
今度ねぶた祭に鳴子ちゃん型のねぶた作って参加するんで許してくださーい!!
鳴子:そんな感じで鳴子ちゃん達が4年に1度集まり、サッカーで世界一を競うのです。
神崎:もうこうなるとサッカーである意味がわかんないなー。
まず各国に鳴子ちゃん的な存在が最低11人いるという事実に震えるけどねー。
鳴子:そこはほら、私、ラモスと誕生日一緒じゃないですか。
神崎:理由が弱いよー。各国から鳴子ちゃんを召集する理由としてはポッポばりに弱いよー。
鳴子:さて、今の時点で何か質問があれば、私に神崎波をもう一度浴びせてください。(わくわく)
神崎:何クセになってんだよー。挙手の要領で放つほどお手軽な技じゃないんだよー。
正直疑問点はイワシの群ればりに押し寄せてんだけど、ありすぎてワケわかんないからもういいやー。
鳴子:ぐああああ!!!きもちいいぃぃぃ!!!(びくーん)
神崎:放ってないんだけどー。余韻をどんだけ引きずってんだよ、もはや後遺症だよー。
鳴子:ぐへぇー……そうですよ、私のファーストキスの場所は中学の校長室ですよ……。
神崎:何でいちいち聞いてもいない女の目覚めを話すのー? そんでなにゆえ校長室でキスしたのー?
鳴子:とまぁ、ナールコカップについて理解したところで、最初に言った名シーンを再現しましょうか!!(ほくほく)
神崎:畜生、聞きたいことは教えてくれねぇー。何で校長室でキスしたんだ、まさか相手校長かー?
鳴子:ナールコカップ決勝戦……それは今年の2月上旬に行われました……!!
神崎:真冬にやってんのかよー。2月の青森とか豪雪だぞー? 南半球の鳴子ちゃん死ぬぞー?
鳴子:決勝に駒を進めたのは、まずは「キラウエア火山の鳴子ちゃん」ことナルコリーナ選手擁するアメリカ代表!
神崎:さっきと変わってなーい? 山脈からハワイに移り住んでなーい?
鳴子:一方相対するは、「ハンバーグ大好き鳴子ちゃん」ことフランクナルコ選手率いるドイツ代表!
神崎:つーか日本代表負けてんだねー。せっかく本家本元の鳴子ちゃんの原産国なのにー。
鳴子:日本代表はキャプテンの遠野なぎこ選手が上手く機能しなくて予選敗退でしたね。
神崎:誰に率いられてんだー。確かにバリクソ厄介な女だけどそこは鳴子ちゃんが率いるんじゃないのかー。
鳴子:日本代表敗退の瞬間、落胆しながら私はスポーツバーでラザニアをやけ食いしましたよ……。
神崎:鳴子ちゃん日本代表ですら無ぇなー? 名前提供しただけの単なる厄介な女だなー?
鳴子:そんなことより決勝戦の様子です!
時は後半32分、184対182でドイツリードの局面!!
神崎:すげぇ、ここに来て数字ボケかましやがったー。本家W杯でも見れない稀代の点取り合戦だー。
鳴子:ハットトリックボーナスによる36人に増えたドイツ代表に対し、防戦一方のアメリカ代表!
神崎:ははーん、これサッカーじゃねぇなー? 厄介女達がオリジナルルール盛り込みまくってんなー?
鳴子:そんなピンチの局面の中、「ナイアガラの鳴子ちゃん」ことナルコリーナ選手にボールが渡ります!
神崎:カナダだからなー? ナイアガラの滝はカナダだからなー?
鳴子:ナルコリーナ選手は華麗なドリブルで1人抜き! 2人抜き! 3人抜き!
そして1人キス! 2人キス! 3人キャプテンマーク 待ち構えるナルコッフル選手にディープキス!!
神崎:おいベルギー代表いるぞー? 母ちゃんの祖国の選手が紛れ込んで唇奪われてるぞー?
鳴子:182、183、184! キスの時間に応じて上がっていく得点!!
神崎:ルール決めたの誰だよー。どこの国の鳴子ちゃんだよー。
ていうか果たしてこれはスポーツなのかー? イカレ女部門とかに出してしかるべきネタじゃないのかー?
鳴子:それを見て監督が「ストップー。ストップー。ユアクレイジー。」
神崎:おっとアメリカの僕的な存在が現れたぞー? 厄介女の陰に必ず僕的なのいるんだねー。
鳴子:「カァァァルゥゥゥロォォォスゥゥゥビィィィィィム!!!(DOGYAAAN)」
「オォォォォォ!!!(BIKUUUN)」
神崎:見たことあるやりとりだぞー? アメリカの僕はカルロスって言うんだー。
鳴子:そんな様子を、私は出禁になったスポーツバーの外にてワンセグで見てましたよ……。
神崎:何があったんだよー。そっちはそっちで何があったんだよ、ラザニア食いすぎたのかー?
てかもういいよ、ワケわかんないよ。鳴子ちゃん、最後にひとこと謝って帰ろう?
鳴子:はい……皆様、この度は不可解な発言をしてさしまい申し訳ああああああああああああ!!!
神崎君の実家の鍼灸院に行きたああああああああああああい!!!(だだだーっ)
神崎:ごめんみんな、これに関しては全面的に僕が悪ぃや!!
審査欄
【藍殿TT】
後半から一気に面白くなっていきました。「アメリカの僕はカルロスって言うんだー。」が超ナイスなフレーズですね。
今回の部門の中では間違いなく、山は一番デカかったと思います。猛烈な勢いを尻上がりに感じました。
前半あってこその後半のハネではあるんですが、ちょっとスロースタートだったのは勿体なかったですかね。(8点)
【とれいん】
ちょっと導入でぶっ飛ばしすぎたかなあ。
最初から5速で走られている感じの印象でした。
個々のワードは面白かっただけに余計に気になってしまいました。
6点
【ジンガー】
「世界各国の鳴子ちゃんが集まって」というのはとても良い料理持ってきたなーと思ったのですが、トッピングや味付けがちょっと粗いように感じてちょっと物足りなさがあったかなぁという印象です。
言っても面白いところは面白いんですがね、しっかり捻り効かせて1つ1つボケ・ツッコミされる方ですし。
(8点)
【井島】
7点
前半のノリがしんどすぎるし情報量多すぎるんだけどなぁ…構成が上手すぎる以上こんくらいの点数は上げちゃうんだよなぁ。。。本当に反省したほうがいいですよ。銀魂みたいなノリと前半の多すぎる伏線はいつかあなたの首を絞めますよ。めちゃくちゃ面白いネタを書けるだけに本当にもったいないと思います。
s-6
中村諭史
漫談:パワプロ2016の栄冠ナイン
はいどうもー!よろしくお願いいたします、中村諭史と申します。
まあ今年も4月に実況パワフルプロ野球2016が発売されたのですが、私が大好きなマイライフ、対戦だとかもありますが、中毒性が一番高いのが「栄冠ナイン」っていうモードなんですね。
自身が任意の都道府県の高校の野球部監督として赴任し試合や練習で指示を出し、学校の甲子園出場、そしてセンバツ、夏の甲子園優勝、優勝することによってランクが上がり、グラウンドの土が白土から黒土にかわって効率がよくなる、選手のドラフトの指名、そしてドラフトに選ばれなかった選手やマネージャーが町の人々としてまた登場してと毎シーズン巡っていって、どこまでもやめられないんですね。
でも、やはりちょっと変だなと思うところもあるのですね。今回はこの栄冠ナインについて考えてみようと思います。
まずは「勝てば官軍負ければ賊軍」
センバツ、夏優勝して次の1回戦負けてしまうといきなり1番上の「名門」からかなり下の「そこそこ」に落ちてしまうんですね。
それだけでなく先ほどご説明したグラウンドの土がいきなり黒土から白土に戻ってしまうんですね!
そんなひどいと!芸能人格付けチェックでもそこまでひどいことはしないぞと!
なぜ試合が負けたすぐにせっかくの黒土グラウンドを白土に戻されたのかと!仕事が早すぎだと思いますけども。
続いては「年代を変更できる」
何かというとですね、「スタート時に1941年から2016年までのどこからでもスタートができる」というのが今回の栄冠ナインなんですね。
収録選手の中に長嶋さんとか王さんもおられるので5年差なので普通にはできないのですが、途中で年代を変更すれば3番長嶋、4番王にしてV9みたいにしたり、同い年のライバル、江川と掛布を同じチームにしたり、清原と野村貴仁も一緒にできるんですね。
一応最後の奴らは収録されておりません。収監されましたが。
ただ、かなり早い年代からスタートしてしまうとですね、練習器具を導入した際に変化球練習の中に「DVDを見て研究をする」というとんでもないシーンがでてしまうんですね。
まだまだTVの家庭普及ですらまだなのに、なんだこの円盤はと?
世界ですら普及していないものがなぜこの野球部にと?
あとこれがもし1941〜45年の戦時中だと英語使用の徹底禁止ですからね。練習の物の名前も言えなくなってしまいます。
監督「お前はそのー、あのー、円盤のやつテレビで見ていろ」
選手「監督、テレビで1ペナです」
思わずビック3の英語禁止ホールを出してしまいましたが。
次に考えたのは「環境」
卒業生は入れ替わりしてその町に居着くわけなんですけども中には何十年も経っているのにいまだにアイドルをして活動される方なんかもおられるんですね。
も、もういいだろうと!お前アイドル何十年やってんだってつい年齢をですね逆算して憐れんだ目で見てしまうことがありますね。
これは現実世界だと井森美幸ですけども。私が子供の頃にクイズダービーで初めて見てから数十年。多分あのへんな踊りでマジックパワーを吸い取っているとおもわれますが。
あと実は栄冠ナインの項目の中に都道府県の地図があって○○県で全国制覇!とか○△県で甲子園出場とか色分けされて見ることができるんですね。
4月になると「新しい年度になった。環境を変えてみようか」
と言って画面が変わり、例えば学校の旗だとかユニフォームとか制服なんかを変えることもできるんですね。
さらになんと!現在の学校がある都道府県まで変えることができるんです!
隣県ならまだしも北は北北海道、南は沖縄まで一気に変えることができるんですね。
そして都道府県を変えて最初にマネージャーから「心機一転してみんなついてきてくれたんですから!」と言われるんですね!
なんですと!なぜ自身の生活をかなぐり捨ててきてしまったのか!
選手生徒たちはまだしも、サラリーマンに肉屋魚屋占い師、自分が卒業した学校を応援するためだけに生活を投げ出す野球熱心な方々!自身が一番だった「国民の生活が一番」と言っている党の代表にもぜひこの心意気を見せてあげたいと思いましたが!
まあそんな訳で、母校が別の県に行ったとしたら、まずは落ち着いていきなり引っ越しなどをされぬようにしてください。ありがとうございました。
審査欄
【藍殿TT】
パワプロは昔 友だちがやってるのをちょっと見たことがある程度の知識だったんですが、
簡潔かつ丁寧なしっかりした説明のフリがあって、笑い所が的確にスッと伝わって来て面白かったです。即効性の強い毒かってくらい入って来て 笑いました。
ストレートに面白かったんですけど、このそう長くはない尺の中で映えるネタではなかったのかなと。体験版だけプレイしたような感じで続きをもっと見たくなりました。(7点)
【とれいん】
まずはお久しぶりです(笑)
全体的にじんわり面白かったです。
ただ物足りないではないですけども
もうちょっと長尺で読みたいなあとも思いました。
7点
【ジンガー】
ゲームのそういう部分って「ゲームってそういうもんだしなぁ」で納得してしまう部分が多くて、個人的にはあまり笑いのネタとして機能していないかなぁと感じました。
最後のは結構ぶっ飛んでいて面白かったですが、評価の切り替わりとか時代とアイテムの相関ぐらいの話だとゲームでよくあるレベルだと思いますし、ちょっと笑いにするには弱いかなぁと。
(4点)
【井島】
1点
いや〜そもそも取っつきづらいネタだしこのネタにする必要性を感じるほどの強いボケもなかった。結構しんどいですね。。。
お笑いは人を楽しませるためにあるもの。作る側ではなく見る側を楽しませるもの。ということを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。その結果生まれるネタは間違いなくこれではないと思います。
s-7
BONBORI
霜山寛治 舞ペルシャ湾
「うわああああ。助けて殺されるううううう」
仕事で一年の間、日本からベルリンに出張することになった僕。だけど、今、ベルリンに殺されかけてる。
「殺してやる!不躾な東洋人め、ベルリンの大地に埋まれえい!!」
ベルリンの地に、無礼にも土足で踏み込んだ僕に、ベルリンはとてもお怒りの様子だった。ベルリンは地鳴りを上げて、濁流のように襲いかかってくるのだ。
確かに「ベルリンへの第一歩は必ず裸足で踏み入るように」という旅のしおりの一文を見逃した僕も悪いが、それでもこんなに怒るとは思わなかった。
必死に助けを乞いながら逃げ続ける僕。だけど足がもつれて、勢いよく転んでしまった。
「フッハッハ!追い詰めたぞ東洋人!貴様はこれで終わりだあああ!!」
ベルリンは高笑いしながら僕との距離を詰める。もうだめだ。僕はベルリンに飲み込まれて死ぬのだ。そう悟った時、目の前に巨大な影が現れた。
「我を忘れたベルリンよ、鎮まりたまえ!」
その姿はとても麗しく、瑞々しく、水も滴るようで、とういうより水そのもので、なんていうかもうデカイ水の塊で。
そう、それはペルシャ湾だった。
僕の前に立ったペルシャ湾は、ベルリンに向かって踊りを舞い始めた。それは思わず見とれてしまうくらい綺麗で、水しぶきが飛んでくるから凄く涼しくて、誰もが息を飲んでしまうような魅力的な舞だった。
先程まであれほど激昂していたベルリンも、ペルシャ湾の舞を見て、すっかり落ち着いたようだった。
「すまねえな。また観光客をベルリンの化石にするところだったぜ。ありがとよ!」
笑顔を見せたベルリンは、そのままベルリンの大地へと戻った。
ペルシャ湾は僕の方を振り向いて、「大丈夫だった」とニッと笑って言ってくれた。その笑顔がなんだか女の子らしくて、思わずドキッとしてしまった。
「ありがとう、君は命の恩人だ。お礼をさせてくれ。何でもするよ」
僕は腰を上げて彼女にそう言った。少し間が空いた後、彼女は「じゃあ、一つお願いを聞いて欲しい」と申し訳なさそうに答えた。
ここで話すのもどうかと思ったので、自分の下宿先の社員寮に、ペルシャ湾を誘った。
部屋のベットに座ったペルシャ湾は、申し訳なさそうに部屋全体を濡らしながら口を開いた。
「実はね、この間私のお父さんペルシャ湾が死んでしまったの。だから、お葬式を開くことになったんだけど、そのお金が足りなくて……」
彼女は恥ずかしそうに顔を隠した。
「それでヒドイお母さんペルシャ湾がね、ウチにはお金が足りないから、アンタが風俗にでも行って稼いで来なさいって私に言ったの。だからもう私、どうしたらいいのか分からなくなって……!!」
ついに感情が高ぶったペルシャ湾は、わんわんと。湾湾と。泣きはじめた。部屋全体がビチャビチャになって、僕の全身もビシャビシャになった。
僕の命を救ってくれたペルシャ湾が、身を売ろうかと悩んでいたなんて。ずぶ濡れになりながら僕は彼女のお母さんペルシャ湾に激しい怒りを感じた。
僕は着けていた高級腕時計を彼女に渡し、「これを質屋に持っていけ」と言った。ペルシャ湾は驚きの表情を見せた後「ありがとう」と叫んで僕に抱きついた。
彼女に抱擁されるととても気持ちよかったが、つい溺れそうになってしまったので僕は必死で彼女から離れた。僕らはしばらく見つめ合った後、お互いに笑いあった。
なんて湾ダフルな出会いだっただろうか。
僕とペルシャ湾はお互いが恩人になり、そして惹かれあった。その後僕と彼女は何度も部屋で会うことになった。
殺風景だった僕の部屋に、ペルシャ湾がポツンと座っているその光景は、なんというかもう、絶景だった。
「私はね、十五さいの時から踊りを習わされて、今は舞踏団の踊り子をやっているんだ。ベルリンは私の大ファンで、よく劇場に見に来てくれるんだ。私の舞を見ると、仕事の疲れが癒されるんだって」
「へえ、それでベルリンは怒りを鎮めてくれたわけか。でも、君の踊りは本当に凄かったよ。こんな小劇場で働いていないで、バレリーナになって世界に挑戦してみればいいのに」
「うん、でもね、ペルシャ湾はバレリーナになれないんだ……」
「ああ、そういえばバレリーナは人間以外できなかったっけ……なんか、ゴメンね」
「ううん、いんだよ。私の踊りを褒めてくれて嬉しい」
いつもこんな感じで楽しく会話をした後、ペルシャ湾は僕の前で踊りだすのだ。
相変わらず見とれてしまうぐらい綺麗で、水しぶきがたくさん飛んできて、というよりドバドバ水が溢れ出して、いつだって僕の社員寮は激しく浸水するのだ。
そしてある日ついに他の仕事仲間から苦情が飛んできて、今すぐペルシャ湾と別れろさもないとお前を日本に送り返すという通告をされた。
僕が答えに戸惑っていると、友人の水掛け論が得意な本田君が間に入ってきて、激しい水掛け論を繰り広げてくれた結果、僕はペルシャ湾の家から仕事に通うことを許された。
寮を追い出されてしまったことを彼女は申し訳なく思っているようで、何度も謝っては水をダバーッと撒き散らした。
お母さんペルシャ湾はお父さんペルシャ湾の葬式の後、ボスニア湾の所に駆け落ちしてしまったらしく、家には僕とペルシャ湾の二人きりだった。
「貧乏な家庭でごめんね」と彼女は言った。確かに至るところが水でふやけてカビている。部屋の端では魚がピチピチ跳ねていた。
その日はとても暑かったので、部屋で二人きりになると、僕はペルシャ湾の中に飛び込んだ。
水の中はひんやりして気持ちよくて、僕は彼女の中を泳ぎ回った。水中深く潜ると魚も泳いでいたので僕はそれを素手で捕まえて、喜々として彼女に見せた。
「ああ、楽しいねえ」ペルシャ湾も嬉しそうに舞いながら笑ってくれた。僕は暑い日を迎える度、そうやって彼女の水の中に勢いよく飛び込んだ。
なんかそれがペルシャ湾流のセックスだったみたいで、僕とペルシャ湾の間に子どもが出来てしまった。メッチャビックリした。
さて、どうすればいいだろうか。僕はう湾と叫びたい気持ちに襲われた。
彼女とは日本に帰るまでの付き合いにするつもりだったのに、これでは簡単に日本に帰れなくなった。
ペルシャ湾は一度に大量の子を産むようで、僕と彼女の間には十人の子どもペルシャ湾が出来てしまったのだ。
ペルシャ湾も「これからもずっと一緒に子どもペルシャ湾を産んで、大海原を作ろうね」とノリノリで言ったので、仕事のために日本に戻らなければならないと言い出せなくなった。
この間たまたま道ですれ違ったベルリンにも「大海原を作らなければ俺がお前を地に返す」と凄い形相で言われたので、ますます戻りづらくなった。
こうなってしまった以上、責任を取って一生この地でペルシャ湾と共に暮らすべきなのか。日本に帰る予定の前日に、友人の水掛け論が得意な本田君にこのことを相談すると、呆れた顔で言われた。
「お前は日本で大事な使命があるんだろ。ペルシャ湾には悪いけど、それを忘れちゃいけねえよ」
うん、それも分かっている。でもね。と僕が返すと、そっからは激しい水掛け論。水を掛けすぎて社員寮が再び浸水するほど白熱した討論を繰り広げた。
終いには彼が背負っている出身地の大阪府を投げつけられて、僕の背負っている兵庫県じゃ防ぎ切れず、押しつぶされて僕は気絶してしまった。
次に僕が目を覚ましたのは、帰りの船の上だった。
どういうことか理解が追いつかない僕は、同じく船に乗っていた水掛け論が得意な本田君に事の顛末を聞いた。どうやら僕が気絶している間に、彼がペルシャ湾の説得に向かっていたのだった。
ヤツは日本での使命があるから君とはいられない、と言うと、ペルシャ湾は怒りの舞を激しく踊り、それで大きな嵐を撒き起こして、本田君を攻撃した。
本田君は得意の水掛け論で対応して、その水と水とのぶつかり合いは、街中にとんでもない大雨を降り注がせた。そして本田君の出す水の量がペルシャ湾を上回り、彼は勝利した。
次に我を忘れたベルリンが本田君に襲いかかったが、彼は必死に大阪府を振り回して応戦して、ついにはベルリンにも勝利した。彼の今持っている大阪府の傷跡から、どれだけ壮絶な戦いを繰り広げたのかがよく分かった。
「許さない、絶対、絶対に仕返ししてやるから、その時を待っていろよ!」ペルシャ湾はそう叫んで、ベルリンと共に海の底に消えた。
つまり全て、本田君が解決してくれたのだ。僕は彼に感謝の気持ちと同時に、勝手に事件を解決させられてしまったという苛立ちを感じた。
嗚呼、水掛け論が得意な本田君の如き良き友は世にまた得がたかるべし。されど僕の脳裏に一点の彼を憎むこころ今日までも残れりけり……。
スポーツキャスター:ええ、以上が香川真司選手が十九歳の頃、ベルリンでの強化合宿で起きたドラマの顛末です。彼にこんな悲しい事件があったのですねぇ。
しかし今となっては水掛け論が得意な本田圭佑選手とは、共に同じコートでボールを追いかけ合う戦友となりました。この事件があってこそ、あの信頼関係が生まれた訳ですねぇ。
さあいよいよ明日から始まりますサッカーワールドカップ第一戦。日本は宿敵、ドイツとぶつかります。
ドイツのサッカーはなんと言ってもペルシャ湾とその子どもペルシャ湾の十一人が一丸となって大海原を作り、それが濁流となって相手をかっさらうという豪快な攻撃力を持つチームです。
その上全員が踊るようにボールをコントロールすることから、サッカー界の舞姫とも呼ばれています。森鴎外の作品みたいな異名ですね!
ドイツ代表のベルリン監督も、キャプテンのペルシャ湾も、打倒日本、打倒香川、打倒本田を掲げており、日本に勝利したら兵庫県をペルシャ湾にするとまで宣告しています。
さあ、果たして香川と本田のVSドイツ対策のために磨き上げた技、兵庫大阪サーフィンは炸裂するのでしょうか!
白熱した試合模様になるであろうこの一戦、どうか皆さま、お見逃しなく!頑張れニッポン!目指せ、ナンバー湾!
審査欄
【藍殿TT】
オリジナルの部分がとにかくぶっ飛んでいて終始 楽しめました。純文学テイストでこんなアホなことされたらたまりませんね。
最後の1文だけでちゃんとスポーツネタだったって納得させられちゃうのがまた悔しいところですね。
とても面白かったですし、最後にパロディ元を明記しているのが参考文献の記載みたいで好きです。(9点)
【とれいん】
よくこんなややこしいネタをここまで読みやすく書いたなあと。
文章力に脱帽です。
終始面白く読めました。
9点
【ジンガー】
なんかすごい面白い話なんだけど笑いがどこかもう1つ足りないかなーと思いながら読んでたのですが、最後のドイツのサッカーで滅茶苦茶笑ってしまいました。全然足りてましたすいません。
というか、どうやったら姫がペルシャ湾になるんでしょうか…
そしてその発想で1ネタ完成させられるというのが本当すごいと思います。
(10点)
【井島】
6点
惜しいネタでしたね。世界観が独特でオチも面白かったのですが、ボケが概ね薄味で設定を自分でも扱いきれてないのでは?という印象を少し持ってしまいました。
結局大喜利が強いネタと比べると見劣りしてしまいますが、もっと練れば化ける可能性も感じるネタですね。
s-8
鋳☆いんがむ
晴耕雨読 コント/一発
雨読:受験勉強疲れたな…気分転換にラジオでも聞くか。
ザザー…
晴耕(実況):打ったあぁーーーーー!!! これは大きい!
雨読:おっ、野球中継か。ちょうど誰かがホームランを打ったみたいだな。
晴耕:大きい! 大きい! 伸びる! 伸びる! 伸びる!
雨読:すごい飛距離だな。場合によっては場外も…?
晴耕:伸びる! 伸びる! 伸びる! 伸びる! 伸びる! 伸びる!
雨読:…いや、いくら何でも伸びすぎじゃない!? これだけ伸びたら普通スタンドインなりなんなりしてるでしょ。
晴耕:伸びる! 伸びる! 打球の描く放物線は未だ峠を越えない! すなわち弾道はまだ上がっている!
雨読:まだ上昇中!? どんだけ弾道の伸びしろあんの!? パワプロプレイヤーもびっくりだよ!
晴耕:伸びる! 伸びる! 伸びる! 入るか? 入るか? 入るか…!?
雨読:やっと入るか!
晴耕:…っとまだ入らない! むしろ伸びる! むしろ伸びている!
雨読:何でむしろ伸びてんの!? こんな副詞の使用例聞いたことないわ!
晴耕:伸びる! 伸びる! 伸びる! 粘る! 伸びる! 伸びる! 粘る! 伸びて粘る!
雨読:どんだけ意思の堅い打球だよ! そんなに伸びて粘るって、なんてったっけ…ほら、あのトルコのアイスみたいだよ!
晴耕:この粘りっぷりにトルコアイスを思い浮かべている方も多いのではないでしょうか?
雨読:ドンピシャだよ! なにこの実況者エスパー!?
晴耕:トルコアイスは現地では『ドンドゥルマ』と言い、グルコマンナンを豊富に含むラン科の植物の根から製粉される「サーレップ」という、
水分に溶かして加熱すると粘性を持つ原料を砂糖や羊の乳などと混ぜて煮詰め、冷やして固まったものを練り上げることであの独特な粘りを出します!
この粘りによって暑い地域でも溶けて垂れることを防いでいます!
なお『ドンドゥルマ』はトルコ語で「凍らせたもの」という意味であり、現地ではアイスクリームや氷菓全般を指します!
雨読:なんでそんなやたら詳しいの!?
晴耕:なおこの解説にあたっては『Wikipedia』『ピクシブ用語辞典』『トルコ食材大全』を参考にさせていただきました。
雨読:律儀だな! わざわざ出典まで述べて!
晴耕:――などと言っている間に球の方ですが…
雨読:あ、そういえば。
晴耕:…まだ伸びております!
雨読:どんだけだよ!
晴耕:ところで「のびる」には大別してシンの「伸びる」とエンの「延びる」の表記がありますが、その違いはご存知でしょうか?
雨読:なんか解説始めちゃったよこの人!
晴耕:シンの「伸びる」はそれ自身が長くなる「背」や「枝」、曲がったり縮んだ状態からまっすぐになったり広がる「生地」「腰」「しわ」、
向上する「記録」「成績」のほか「順調に伸びる」「菓子に手が伸びる」といった発展や何かに達することなどに使われます。
要は物理的ないし数値の成長などが対象です!
一方、エンの「延びる」は「期限」「寿命」「締め切り」といった期間、元からある「鉄道」「バス路線」などの拡大、
「予定時刻より延びる」「出発が延びる」といった遅延などの用例に使われます。要は時間や距離をとるものが対象です!
もっとも「クリームがよく延びる」「よく伸びる塗料」といった薄く広がるという意味合いなどでは
双方の漢字の使用例があるので100%明確に使い分けがされるとも言い難いでしょう!
雨読:最終的に曖昧な結論ならわざわざ言わなくていいから! 強いて言うなら受験に役立つワンポイントを教えてほしかったよ!
晴耕:なおこちらは『デジタル大辞泉』『役立つ・ためになる知っ得袋!』『漢字ペディア』『大辞林 第三版』に基づく情報です。
――っと、球の方ですが…
雨読:ほんとにいちいち律儀だな! でもって球だけどまさか…
晴耕:…まだ伸びています!!
雨読:案の定だよ! 万有引力いい加減に仕事しろよ!
晴耕:そういえば「ノビル(野蒜)」という植物がありますが、これはネギ属の野草で
ニラやアサツキに似た細い茎とラッキョウやエシャロットよりくっきりと玉状になった鱗茎は薬味に使われるほか食用にもなります!
春が旬とされ味はラッキョウとニンニクを足して割ったような感じ、辛みはタマネギに似ています!
ひりひりと辛いところから「ヒル」の名がついたものの、アサツキなどよりも香味が鮮烈な一方でニンニクほどは臭くなく生食も可能です!
ですが湯通しして酢味噌和えにしたりみそ汁の具にした方がより親しみやすいでしょうか!
ほかにも炒め物の具にしたり、天ぷらや醤油漬けなどの食べ方もあります!
雨読:だから「のびる」トークの引き出しの多さなんなの!? でもってまた出典述べるんだろうな…。
晴耕:――――私の妻は知り合いからおすそ分けされたノビルをわざわざ庭に植え直し、何を考えてるのかと思いきや
半月ほど経って「『これ、のびる』って言われたけど全然伸びない…」とボヤいていたことがあります!
雨読:そこは出典述べないのかよ! でもってなんのエピソードトークだよ!?
晴耕:さておきまだ弾道は伸びている! 球が着地するのと私の小粋なトークのタネが尽きるのとどちらが早いか!? これはもはや持久戦!
雨読:この人自分の話を“小粋なトーク”だと思ってんだ!? しかもなんで打球と対決してる構図になってるの!?
ホームラン当確のボールと持久戦てなんだこれ!?
晴耕:それと「のびる」と言えば1996年から99年にコロコロコミックで連載された『最新ドラえもんひみつ百科』では、
野比のび太のおじいちゃんの名前が「のびる」と紹介されています!
しかし『ドラえもん』の原作漫画では一度も名前が出たことがありません! Wikipedia風に言うなら「要出典」対象!
雨読:上手いこと言ったつもりか!? それにしてもこの実況はどこからそんなに話を引っ張ってくるんだ!?
晴耕:さて球はまだ伸びる! というか伸びた!
雨読:ここへきての過去形!? 何の変化があったの!?
晴耕:伸びた! 伸びた! また伸びたぁーー!
のび吉! のびる! のび助! のび太! ノビスケーー!
雨読:野比家の歴代男子の名前入れなくていいから! というかこの状況でアレだけど何でのび太は息子に父親と同じ読みの名前を付けた!?
晴耕:ところで…
雨読:まだトークのタネ尽きないのか! 雑学挟まないと死んじゃう病か何かか!?
晴耕:…打球が落下しているのを「落ちる」ではなく「伸びた」と表現しているのは受験生の方を気遣っているからです!
雨読:あ、そういうこと!? 弾道自体は下がってたんだ! そりゃどうも! でもあんまり自分から「気遣っている」とか口にするものじゃないと思う!
晴耕:――と、そして今…入ったあぁああぁあぁぁーーーーー!!!!!
雨読:ようやく決着ついたー! てか「入った」ってことはもしかしてこれスタンド内なの!? だとしたらどんだけ広い球場よ!?
晴耕:入った! 入った! 入った! 入った! 入った! 入った! 入ったああぁあぁぁーーーー!!!!
雨読:そこの疑問には答えてくれないんだ!? あとそんなに連呼しないでいいから! いつぞやのサッカー日本代表がゴール決めたときのアナウンサーじゃあるまいに!
晴耕:入ったああぁあぁぁーーーー!!!! 入った! 入った! 入ったああぁあぁぁーーーー!!!!
雨読:まだ続くの!? 語尾伸ばして叫んでそこからまだ伸びしろあんの!?
晴耕:入った! 入った! 入った! 入った! 気合いだ! 気合いだ! 入った! 入った! 入った! 入ったー! 入ったー!
雨読:何か一瞬違う人出てきた!?
晴耕:入った! 入ったあぁあぁぁーーー! ホーーー
雨読:あぁ、ようやく…ようやく終わる…っ!
晴耕:ォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雨読:いや長い! 長いって! 「ホームラン」一言いうのまで延ばさなくていいから!
晴:ォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
耕:ォ〜〜〜〜〜〜〜ゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィ
雨読:二重!? なにこれモンゴルのホーミーかなにかみたい! どういうスキル持ちだよこの実況者!
晴耕:ォ─────────wwヘ√レvv〜─────────wwヘ√レvv〜─────────wwヘ√レvv〜─────────
雨読:声がパルス的なものを発信している! いや、人の声で可能とは思えないけど、なんかそれらしきものが見える気がする!
晴耕:ォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雨読:よかった、元に戻って安心した。
――って、何がだよ! よかったとか安心したって何がだよ! もうこれわかんねえな!
晴耕:ォーーーーーーーーーーーーーールインワン!!
ギャラリーからも万雷の拍手が贈られています!
雨読:いや、ゴルフ中継だったんかーい!!(ずでーーーっ!!)
審査欄
【藍殿TT】
オチでしてやられましたね。完全に不意をつかれました。勢いでもっていこうという最中での長々とした説明はちょっとマイナスな感じでしたけども。
まずはボールを打って、入るまでの間でここまで展開させられるが流石ですね。しつこい系のネタの中でも他では見られないような独特なボケもあって面白かったです。
波形ボケもピンポイントで大好きです。(7点)
【とれいん】
面白かったです。読みやすさ。構成、ディテール、落ち
何も言うことないですね。最高でした。
10点
【ジンガー】
笑いとしてというより教養として面白いんですよね。
で教養として面白いといってもネタにボケがしっかり入ってるからネタの面白さとして評価できて、そこは良かったと思います。
ただ、前半は教養として面白かったのに後半ただの連呼ボケになっちゃっててスカスカに感じてしまったので、どうせなら前半の小粋なトークを挟むスタイルを貫いてほしかったですね。
(5点)
【井島】
4点
晴耕:――などと言っている間に球の方ですが…
雨読:あ、そういえば。
晴耕:…まだ伸びております!
雨読:どんだけだよ!
丁寧にフリすぎでしょ。意表をつくものがなく、あまりにも予定調和に進むネタだなという印象でした。
オチは上手いなって思ったけど、そこ以外は正直微妙でした…
この界隈の人はお笑い見てると思うので、同じパターンの中でもっと外していいと思います。
s-9
マグネッツ
惑星Daydream
arisa:よろ。
kento:挨拶ぐらいちゃんとして。
arisa:最近は毎日部屋の天井を見てたら終わってしまう。
kento:スポーツ部門に不向き過ぎるだろ。
arisa:大丈夫、スポーツの話するから。
kento:頑張ろうな。
arisa:スポーツブラを紅茶に漬けたものを部屋に干すと、香りが良い。
kento:もう迷子です。
arisa:皆さんは、スポーツブラを何に漬けてますか?
kento:返事が来るかよ。
arisa:醤油は良くないですよ。見た目も悪いし、匂いも微妙。
kento:スポーツブラの話でスポーツ乗り切る気なのかよ。
arisa:ダメですか?
kento:ダメですよ。中学時代の部活とかでスポーツやってないんですか?
arisa:天文部の幽霊部員でした。
kento:天文部ですら幽霊部員なのかよ。
arisa:最初は行ってたんですけど、挨拶ができなかったので。トイレで先輩に囲まれたり、先輩に望遠鏡を隠されたり。
kento:天文部意外と体育会系ノリなのかよ。あと、挨拶は今も出来てないぞ。
arisa:クラスの人達にも圧力をかけてきたのか、友達もよそよそしくなって。
kento:天文部の陰湿さ知りたくなかったよ。
arisa:お昼は一人でトイレでレモンの蜂蜜漬けを食べるような子だった。
kento:なんで昼飯はスポーティーなんだよ。
arisa:トイレを蜂蜜の匂いで一杯にしてたから、あだ名は「ハニービー」だった。
kento:よくそんなかっこいいあだ名もらえたな。じゃあ高校時代の部活は?
arisa:テニス部と陸上部とラクロス部を兼部してました。
kento:高校デビューの領域超えてるだろ。
arisa:特にテニス部は楽しかった。みんなで星を見ながらそれぞれの将来について語り合ったり。
kento:天文部でやってほしかった。
arisa:放課後みんなでお菓子食べながらテニスのビデオ見たり。
kento:天文部でやってほしかった。
arisa:ムカつく後輩のラケットをみんなで隠したり。
kento:あぁ、人は浅ましい生き物だ。
arisa:ただ、ラケットを握った記憶がないんですよ。
kento:クソみたいな部かよ。陸上部は?
arisa:マネージャーがよく作ってくれたガトーショコラが美味しかった。
kento:そんなヘビーなもの部活に持ってくるなよ。
arisa:大体お菓子パーティーしながら陸上のビデオ見てフォームを学んでた記憶しかない。
kento:テニス部との違いが見えてこない。
arisa:あとムカつく後輩の手足を隠したり。
kento:そんな状況あるのかよ。ラクロス部は?
arisa:みんなルール知らなかった。
kento:解散しろよ。
arisa:ただただ、甘い物を食べる集まり。
kento:改名しろよ。
arisa:何もわからないから、何を隠していいのかもわからなかったし。
kento:あのラケットみたいな奴だと思うし、手足が隠せるなら、手足だろ。
arisa:甘い物ばっかり食べてて蜜を集めてる蜂みたいだったから、あだ名は「ハニービー」だった。
kento:そのあだ名継続なのかよ。
arisa:高校はこんな感じでしたね。
kento:まだスポーツをした話が一個も出てきてないんだけど。
arisa:大学時代のサークルの話でもしますか。
kento:今度こそ頼むよ。
arisa:お菓子食べサークルに入ってたんですけど。
kento:適材適所かよ。
arisa:よくスイパラをハシゴしてた。
kneto:バイキングをハシゴするなよ。あとスポーツ関係ないじゃん。
arisa:肌の色が黄色と黒に変色してたから、あだ名は「ハニービー」だった。
kento:よくあだ名レベルで受け入れられたな。
arisa:大学3年の夏のある日、私は完全なミツバチになった。
kento:人間が完全なミツバチになるなよ。
arisa:ムカつく女王蜂のローヤルゼリーを隠したり。
kento:蜂も浅ましいのかよ。
arisa:行動が人間みたいだから、あだ名は「人間」だった。
kento:まあ、人間だったわけだしな。
arisa:あとよく蜜集めの合間に友達蜂とアメフトをしてた。
kento:何ミツバチになってからスポーツしてんだよ。
arisa:そしてミツバチのまま今に至るわけです。
kento:俺ミツバチと漫才してたらさすがに気づくよ。俺の目にはお前が普通に見えるんだけど。
arisa:だって、kentoもミツバチだからね。
kento:えっ……えっ?
審査欄
【藍殿TT】
独特な雰囲気があるんですが、テーマが抑えめだとここまで正統派な感じになるんですね。
淡々と交わされるフレーズに今回はそこまで強さが無かったように思いました。
昔やられたことを他でやるのを 浅ましいと言い放つところとか好きなんですけどね。(6点)
【とれいん】
抑揚が無いようで有るような
有るようで無いような、不思議な読感のネタでしたね。
1つ1つのワードが主張しすぎずでもちゃんと強くて
雰囲気に合っててよかったと思います。
7点
【ジンガー】
なんだか急に終わりましたね。嫌いではないですが、このオチで終わらせるならネタのミツバチ成分を序盤からもう少し濃くしてほしかったかなって。
あと、「スポーツ」が題材という中でスポーツと関係ないミツバチが最後全部持っていったせいで、スポーツネタとして見ての物足りなさが残ってしまったかなぁと。
1つ1つのボケツッコミは大当たりは無かったものの全体的に面白かったです。
(6点)
【井島】
9点
面白かったですね〜。世界観と大喜利の両立。満点にしなかったのは爆発がなかったからですが、ずっと高水準でした。蜂ですら浅ましいは本当にいいワード。ただオチは嫌いじゃないけど好きじゃないです。