コンビニ


c-1 HER ROUGE ON c-2 槍沢 雑 c-3 星野流人 c-4 炎田小松 c-5 トト c-6 8823 c-7 極東 c-8 藍殿TT


HER ROUGE ON

フランスパン  コント/冬のコンビニ



(グサーッ グサーッ ずぶずぶーっ)

渡瀬:外は肌を刺すような寒さだな。そういや腹へったな。あそこのコンビニで弁当でも買ってさっさと帰ろう

(ウイーン)

(茶色い液体がざばぁああああ)

渡瀬:うわあああああ茶色い液体がざばぁああああって出てくる状況だあああああ

クミ:ブクブクブク、ぷはぁ。いらっしゃいませ

渡瀬:店員が液体の中から出てきて何事も無かったかのように普通に接客してる。あのー、この液体は何ですか

クミ:おでんのつゆです

渡瀬:どうしてこんなことに

クミ:当コンビニは現在おでんスポーツの祭典、オデンピック中ですから

渡瀬:何そのつまんなさそうな祭典

クミ:しかも冬の夏季オデンピックです

渡瀬:それ季節どっちだよ

クミ:4年に37回行われる方です

渡瀬:本家はどちらも1回だ

クミ:今年は32回行われます

渡瀬:おいバランス

クミ:店の奥で競技やってるのでコンビニの床もつゆだらけなんです。つゆまっしぐらです

渡瀬:何だよこのコンビニ。さっさと弁当買って家に帰ろう
   水没して炊き込みご飯がおじやみたくなってるけどこの弁当にしよう。会計お願いします

(バーコード読み取るやつでピッ)

クミ:はい、そっち1点

渡瀬:えっ、何やってるんですか

クミ:私、店員兼審判です

渡瀬:レジのやつで審判の役目を全うするな。せめて笛吹けよ

クミ:今、男子の水球なんですよ。よかったですね。カツオと昆布の合わせダシですよ

渡瀬:興味ないです

クミ:ここはカツオと昆布だけに『磯野プール』と呼ばれています

渡瀬:磯野昆布いねえよ

クミ:あと女子の水球は激しいのでポロリがあります

渡瀬:それってまさか

クミ:選手が投げる巾着から餅が

渡瀬:餅かよ

森本:すいませーん、こっちに巾着が来ませんでしたか

クミ:あるよー。巾着なるべく無くさないようにね

森本:はい、今年こそ食べないようにします

渡瀬:コイツ去年食ったのかよ

クミ:がんばってねー

渡瀬:あのー、会計してもらえませんか

クミ:あ、はい

(バーコード読み取るやつでピッ)

クミ:4番反則! 餅食べるのはダメー!

森本:ごめんなさあああああい

渡瀬:コイツ早速食ってるじゃねえか

クミ:反則なのでイエローチューブ!!

(クミ、森本の鼻孔にカラシ注入)

森本:ぎゃあああああ僕に鼻孔あったああああああああああ

渡瀬:今まで無いと思ってたのか

クミ:巾着から餅だけ出して食べるなんて! 巾着そのものは残すなんて! ことわざで言う所の『食った餅は餅』ね!

渡瀬:それ初めて聞くんですけど。あのー、会計してもらえませんか

クミ:あ、はい

(バーコード読み取るやつでピッ)

クミ:4番、おでんのつゆ飲み過ぎ!

森本:えええええマジかよおおおおお

渡瀬:それ反則なのかよ

クミ:飲んでみてどうだった?

森本:うま味のある液体

クミ:それならよし

森本:はーい、この後も頑張りまーす

渡瀬:随分ルールの緩い競技だな。あのー、会計してもらえませんか

クミ:あ、はい

(バーコード読み取るやつでピッ)

クミ:試合しゅーりょー!

渡瀬:あのー、会計は

クミ:優勝は日本、2位も日本、3位も日本

渡瀬:こんなのに他国が出ると思うなよ

クミ:そして3位決定戦で惜しくも敗れた4位は名古屋おでんの愛知県

渡瀬:なぜ日本に入れてやらない

森本:ちゃーん、ちゃーちゃ、ちゃーん、ちゃーん、ちゃちゃちゃちゃちゃっちゃっちゃー

渡瀬:BGMセルフとかチープすぎんだろ

クミ:優勝国の選手の首にはおでんのつゆがかけられます

渡瀬:バカじゃねえの

クミ:バカみたいでしょ。だからこれ表彰式じゃなくて嘲笑式なの

渡瀬:日本の恥でしかねえ。あのー、会計してもらえませんか

クミ:あ、はい

(バーコード読み取るやつでピッ)

クミ:試合開始!

渡瀬:待てよ、さっき嘲笑式終わっただろ

クミ:これから今年2度目のオデンピックが始まります

渡瀬:開催スパン考えろ




 


おわライダー
展開が進んでるように見えてあまり進んでないため、見ててコンビニの中で「オデンピック」の概要説明だけで終わってしまった感じがしました。
コンビニがオデンのつゆに侵食されている発想はすごく面白く、イメージ膨らませればもっと面白いのにもったいないなという印象。設定の背景をイメージしづらくしていた気がする。

3点


ローテンションなやり取りに内容がマッチしてないように感じました
「茶色い液体がざばぁああああって出てくる状況だあああああ」とか「僕に鼻孔あったああああああああああ」など
突拍子もないことを叫んでる部分は面白かったのでなおさらもっとはきはきボケツッコミをしてもらいたい感じでもやもやしました
後、会計しながら審判やってる部分がちょっと情景が浮かびづらかったです
4点

とれいん
非常に惜しい印象を受けました。
オリンピックという状況設定や個々のボケのワードセンスには
光るものを感じたのですがどうにもがっちり噛み合ってないというか。
会話のキャッチボールが上手く言っていないかなと。すこしちぐはぐで今何がが起こっているのか絵が想像しづらかったかなと。
ツッコミのテンションが全部一定なのでそこももう少し「特異な状況に振り回されてる感」が欲しいですね。
そうすることによって個々の人物の立ち位置がもっと明確になるのではないでしょうか。
後( )のト書きで登場人物の行動を描写してる場面が多く見られましたが。
その部分を会話のやりとりで描写できるようになればなお良いですね。
ただ、最初に言ったとおり場面設定や個々のボケはいいものもあるので
推敲次第ではもっと素晴らしいネタになると思います。

5点


槍沢 雑

土曜日の冒険団  面接



篠沖:セブンイレブン土曜日駅前店の店長の篠沖です。
   お電話いただいた真壁さんですね。

真壁:はい、よろしくお願いします。

篠沖:さっそく面接を始めたいんですが、……そちらの方はどなたですか?

倉石:どうも。

真壁:この人ですか? この人は篠沖さんで、警視庁の刑事さんです。

篠沖:刑事さん?

真壁:ええ、っていうのも僕これから逮捕されるんですけれど……

篠沖:ちょっと待って、ちょっと待って、逮捕状って……君が!?

真壁:はい。ついさっき警察の人が来て。
   で、これからバイトの面接があるって言ったら行っていいよって言われました。

倉石:……私も署では人情派刑事で通っておりましてな。彼の最後の望みを叶えてあげたいんですよ。

篠沖:望みっていいますけどね、刑事さん……

倉石:彼の望み。面接を受け、採用されこのコンビニで働く。彼の望みを叶えてあげたいんですよ。

篠沖:いや、後半は無理ですよ。このあと逮捕されるんですよね?

倉石:店長さん御存知ですか? 出所後の受刑者の社会復帰の難しさが問題になっていることを。

篠沖:変なプレッシャーかけないで下さい。なに、出所後の働き口を確保しようとしてるんですか。
   ……とにかく、面接すれば満足するわけですね? じゃあ、とりあえず面接しますね。
   まず、志望動機ですね。それを教えてください。

真壁:遊ぶ金欲しさです!

篠沖:……それどっちの動機!? 志望動機? 犯罪の動機?

真壁:志望動機ですよ。……まあ、でも犯罪の方も遊ぶ金欲しさで始めたから一緒だけれど。

倉石:(メモする)遊ぶ金欲しさ……と。

篠沖:なんか、取り調べみたいになってる! 志望動機が遊ぶ金欲しさって正直すぎるだろ。

真壁:詳しく言いますと、ただの水道水や安物の壷をこれを買えば病気が治るとお年寄りに売りつけていたんですけれど、なかなか上手くいかなくて。

篠沖:逮捕容疑それなんだね。

倉石:そんなこともしていたのか!?

篠沖:刑事さん、知らなかったの!?

倉石:ええ、逮捕容疑は下北沢で違法薬物の店で売り子をしていたことで……。

篠沖:教えてくれなくていいです! あんまり関わりたくないんで!

真壁:そっちはダブルワークでやってたんで……

篠沖:いいように言うなよ! ダブルワークじゃなくて余罪だろ!

真壁:だから、接客業の経験があるから即戦力になる自信があります!

篠沖:一緒にするなよ! コンビニと違法薬物の店を!

真壁:どっちもいい気分に関係してますし。

篠沖:「セブンイレブンいい気分」にそんなイリーガルな意味は含まれてないわ!

真壁:細かいことは職歴のところに書いてあるんで読んでください。

篠沖:はあ……。えーと、どれどれ……。って、これ職歴っていうか犯罪歴じゃないか。
   まず、駅やイベント会場など混雑する場所での置き引き。

倉石:そんなこともしていたのか!?

篠沖:それから集団で振り込め詐欺。

倉石:そんなこともしていたのか!?

篠沖:そして工事現場からケーブルを盗み出して転売。

倉石:そんなこともしていたのか!?

篠沖:君、どれだけ警察の知らない余罪があるんだよ!
   でもって、この並びに「全国チェーンの居酒屋でバイト」って、普通にバイトした経験を書くなよ。なんかこの居酒屋がかわいそうだわ!

真壁:でも、そこブラック企業なんで結局犯罪組織に変わりはないですよ。

篠沖:そんなことないわ! 生まれて初めてだよブラック企業の肩を持ちたくなったの!

真壁:シフトなんですけれど、今、自由なんで、週七日、土日でも入れます。

篠沖:今はそうでも、すぐに自由がなくなるでしょ。

真壁:たしかに、しばらくは用事があるからバイトに出られないんですけど、それが終わったらまた……

篠沖:なに、サークルの合宿があって……。みたいな言い方してるんだよ! そんなすぐ終わるものじゃないからね。

真壁:でも、初犯だから執行猶予がつくから大丈夫でしょ。

篠沖:調子乗ってんな! これだけ手広くやっておいて執行猶予がつくわけないだろう!
   刑事さんからもなにか言ってくださいよ!

倉石:でも職業に貴賎はないと言いますから……

篠沖:なに職業として扱ってるんですか! 犯罪でしょ犯罪! なんでさっきからかばってるんですか

倉石:私は署では人情派として知られていて……

篠沖:甘いだけでしょ! 人情派じゃないわ!

倉石:私にはね、日本一の人情派刑事としてニュースになるっていう夢があるんですよ!
   そのためにこうやって頑張ってるんですよ! それなのに人情派じゃないなんて……。

篠沖:動機が不純だし方向性がおかしいわ! そんな心根じゃ三面でしか取り上げられられないわ!

倉石:一日も早くニュースになるためにも私が後押しして彼を採用させて見せる! 待ってろ、クローズアップ現代!

真壁:頑張れ刑事さん!

篠沖:欲望の迸り方が面倒くせえ!

倉石:彼はねはとても優しいいい子なんですよ。ぜひとも採用してください!

篠沖:なにを根拠にだよ! これだけ犯罪しておいてどこがいい子だ!

倉石:ほら、なんとかって小説にもあったじゃないですか。
   「とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」って。
   この子もそれと同じで犯罪を犯しても神様みたいないい子なんですよ!

篠沖:その小説のタイトル教えましょうか? ……「人間失格」って言うんだよ!
   とにかく、面接は終わりでいいですね! で、結果なんですがわかってると思うんで今言いますけど……

倉石:待ってください! ……面接結果の発表ですが、しばし待っていただけないでしょうか?

篠沖:待ってと言われましても……。

倉石:こうしていただけませんか?
   この子は間もなく逮捕され、懲役をくらいます。
   そして、いつになるかはわかりませんが、出所したらすぐにこのコンビニを訪れます。
   もしその時にこのコンビニに人員が足りなくてこの子を雇ってもいいとお考えなら店先に黄色いハンカチをぶら下げて……

篠沖:「幸福の黄色いハンカチ」か! なに、名作映画のシステムを取り入れてるんですか!

真壁:じゃあ、こうしましょう!
   僕が出所してここに来たとき、雇うつもりがあるのならセブンイレブンの看板を黄色に変えてください。
   そうしたらそのときは……。

篠沖:ミニストップになってんじゃねえかよ!






 


おわライダー
3人それぞれのキャラクターがはっきりしていて、心地よいテンポで読めた。
なので、掛け合いはすごく面白かったが、店長のセリフによって知る犯人の新たな情報に意外性を感じなかったのと、それによって少し犯人のキャラが迷走したので後半ちょいグダグダ気味で終わったように思えた。

6点


いい意味でもっと読みたくなりました。行数制限無いバージョンも見たいなあ
その分オチが急ぎ足になってる感があったので残念です
ボケ二人のセリフが連続してたり、刑事さんが「そんなこともしていたのか!?」と繰り返すところでちょっとテンポが乱れていたかなとも思いました
「いい気分」「ブラック企業」の部分が特に好きでした
7点

とれいん
構成や文章の組み立て方は流石です。すばらしい。
でも麻薬だのツボだの売って大儲けしてるはずなのに
なんでわざわざコンビニのバイトがしたいんだろうか ってその部分でちょっと引っかかってしまいました。
そこら辺の理由付けがあればなお良かったかなと。

人間失格は面白いなあ。落ちもキレイです。

9点

 


星野流人

XENOGLOSSIA  コント/ウタヒメマートへようこそおいでまし!




寛子:今日はー、久しぶりにカレシとのデートだー。
   けれど、待ち合わせ時間までまだちょっと時間あるなあ。
   ……あ。コンビニだ。へー、新しくできたんだ。……ウタヒメマート。聞いたこと無いな。
   ま、いいや。入ってみよう

(ウイーン)

歌姫:よくここまで辿り着きましたわね、勇者よ!

(寛子、無言で回れ右をして立ち去る)

歌姫:待っ、待っ、待っ、待っ、待っ……

(歌姫、慌てて立ち去る寛子の片腕を掴み、引っぱり戻す。
寛子、渋々歌姫に相対する)

歌姫:…………ごほん。
   変わった笑い声でしょう?

寛子:誤魔化しに無視しきれない無理があるんですが、それは

歌姫:よくここまで辿り着きましたわね、勇者よ!

寛子:この冷めきったリアクション見て、よぉ最初からやり直す気になったな

歌姫:ここはコンビニエンスストア城、通称ウタヒメマートですわ!
   わたくしはそんなウタヒメマートの高貴な城主、六川歌姫!

寛子:コンビニエンスストア城という造語の語呂の悪さったら

歌姫:ちなみにこの前の道路をまっすぐ行った先にあるのが、魔王城ことセブンイレブンですわ!

寛子:じゃお前中ボスくらいか

歌姫:さあ! 高貴なるこの城の城主たるわたくしの潜む、城の最奥部まであなたは辿り着くことができるかしら?

(歌姫:レジへ移動する)

寛子:最奥部ってそこかよ。つーか高貴推してるわりに舞台設定コンビニかよ
   ……まあ、店のコンセプトはよく分からんが……とりあえず普通に買い物していいんだよな?

(寛子:買い物かごを手に取る)

店内アナウンス:『(テレレレレレ〜♪)勇者 は 買い物かご を 装備 した』

寛子:これ装備品扱いかよ。『バトル・ロワイアル』でもせめてハンガーくらいは用意してくれたぞ。
   ほらハンガーって……なんか、引っ掛けるとこが凶器っぽい分、買い物かごよりは殺傷能力高そう……

店内アナウンス:『攻撃力 が 6 あがった 守備力 が 4 あがった 素早さ が 8 あがった』

寛子:買い物かごと素早さの関連性どこだよ。乗って滑るのか

歌姫:くくく……買い物かごとは良い装備を得ましたわね。買い物かごは取っ手を掴んで籠部分で叩くも良し、逆さにして籠を相手に被せて良しの使い勝手の利く武器……
   さすがウタヒメマート、素晴らしい武器を置いてますわ

寛子:自分のテリトリーに敵方に有利になるもん置くなよ

歌姫:くくく……買い物かごは我がウタヒメマートに置かれた勇者の装備品の中でも最弱……

寛子:もっと良いの置いてるのかよ。ていうか、勇者の買い物かごってなんだよ。勇者庶民派かよ

歌姫:くくく……まず最初に待ち受けるモンスターは……コピー機!

寛子:うんまあ確かにモンスターっぽい外見だろ強引に迫られれば、『ま、まあな』くらいは答えちまいそうなルックスをしてるけれども

歌姫:そのモンスターは時々、お客様がコピーをしようとすると、エンドレスに同じページを吐き出し続けるという攻撃をしてきますわ

寛子:壊れてんじゃねえのか

歌姫:営業中にそのトラブルが発生すると、精神に甚大な被害をもたらしますわ!
   序盤に出て来る敵にしては、かなり凶悪な部類に属するモンスターでしてよ!

寛子:それダメージくらってんのってお前じゃねえの?
   『え、あ、あれ。どうなってるんでしょうね、これ。すいませんお客様もう少々お待ちください。うわ、お客様の履歴書がどんどん増刷されていく……』みたいな感じでテンパるのお店側だろ?

歌姫:さあ、その無限地獄のコピー機をどう攻略いたしますかしらね!?

寛子:寛子今日別にコピーするものないし

歌姫:くぅっ! コピー機最大の弱点『お金を入れなければ動かない』に気づくとは!

寛子:そこまで受動的なモンスターがあってたまるかよ

歌姫:だがしかあし! コピー機を倒したとて

寛子:倒してはいねえよ

歌姫:その先に待ち構えるは、悪夢の巣窟、雑誌コーナー!

寛子:売り上げに響くとか考えないわけ?

歌姫:そのラインナップは、城主たるわたくしが厳選に厳選を重ねた、魔導書たち!

寛子:売る気あるの?

歌姫:ちなみにこの禁書たちは、読むだけで目が爛れたり、開くと同時に噛み付いて来たり、表紙に触れただけで指先が光ったりしますわ!

寛子:この店はRPGをテーマにして売り上げを上げたいのか、それとも思想が別の部分にあって売り上げは二の次なのかがまったく分からないんだけど。
   あと、最後のに至っては魔導書っていうかE.T.っぽい

歌姫:さあ、この雑誌コーナーにお客様はどのように立ち向かうのですかしら!?

寛子:寛子立ち読みはしない主義だから(スルー)

歌姫:シィィィィィィィィィィッッット! 魔導書最大の弱点、『手に取らなければ何も起きない』に気づくとは!

寛子:お前んとこのモンスター、基本的に争いを好んでないだろ

歌姫:だがしかああああああああし! この後に待ち受けるは、地獄のお菓子のコーナー!

寛子:『地獄のお菓子』っていう字面の違和感もう一度考え直してみないか?
   どう頑張っても、暴君ハバネロレベルが関の山だぞ?

歌姫:地獄のお菓子コーナーでは、有名お菓子の類似商品ばかりを揃えておりましてよ!

寛子:そんなもんばっかり並べられたら、そら確かに地獄だわな

歌姫:ブルボンの『きこりの切り株』とか

寛子:おい具体的な名前を出すのはやめろ。きのこたけのこの第三派閥はやめろ

歌姫:明治の『ウカール』とか

寛子:それは自分トコでやってるやつだろ。受験生向けの

歌姫:さあ! 類似商品たちの、見る者たちの心を惑わす攻撃に、堪えられますかしら!?

寛子:確かにここまでのコピー機やら魔導書やらに比べれば、妙に現実感がある分ダメージでかいけど

歌姫:な……大して異に介した様子も無く……お菓子コーナーをくぐり抜けた……!?

寛子:つーかお前、紛いモンのくくりにポテトチップス入れるんじゃねえよ。むしろ元祖どこのやつなんだよ。
   ……コイケヤのが無い。元祖はコイケヤか

歌姫:だがしかあああああああああああああし!

寛子:うるせえよお前

歌姫:その先に待ち受けるはレジスター! このわたくしを取り囲む最後の砦にして最強の鉄壁!
   この最後の難関を、あなたは乗り越えることができ

寛子:あ、寛子ここまで何にも買い物かごに入れてねーわ。
   やっぱりそんなに買いたいものもなかったし、やっぱりいいわ

歌姫:……煙草、扱ってますわよ

寛子:タスポで買えるし

歌姫:……公共料金、支払いできますわよ

寛子:滞納してるし

歌姫:……レジ横のおでん……

寛子:なんで卵しかねえんだ。卵好きだけど、それだけ5個も6個もいけねーよ。
   いいよ、今日は何も買わねえよ。あ、待って。コンドームあるなら買うわ。今日使うかもだから

歌姫:置いてませんわ

寛子:じゃあいい

(寛子、退店)

歌姫:あっ、あっ、あの……あっ。
   ……またのご利用をお待ちしておりますわー!





歌姫:おお寛子よ、死んでしまうとは情けない

寛子:お前を倒さないままでステージの外に出たら2トントラックが全速力で突っ込んで来るっていう仕様は最初に教えておいてほしかったなあ。
   コンティニューで





 


おわライダー
寛子が読み手目線で書かれてるため、入り込めた。
が、掴みの工夫が少し失敗な気がした。もっと入り込める書き方ならよかったのかも。
中盤の、『手に取らなければ何も起きない』は普通に面白かった。
このネタの全てを語ってしまったくらいのボケなので後半もう一つ突き抜けるボケが欲しかった。

7点


やっぱり歌姫さんは高貴キャラ関係ないところでバカやってるのが似合う(キャラ否定してるわけじゃないですが)
今回は寛子さんの突き放したようなツッコミもかなり功を奏してるように見えました
ちょっとオチが急すぎたのだけ気になりました。シレッと殺してるし生き返ってるし

桃太郎はどうした桃太郎はァ!
9点

とれいん
読み終わってから気がついたんですけどツッコミ役が女なんですね。
完全に男口調だったんで別に女性でなくても成立するかもしくは口調を女らしくにすればよかったのでは?
ボケ役のほうが女口調になってるのでその口調で書けないというわけでもなさそうですし。
それとここもやはり( )のト書きで行動を処理してる場面が少し多いのが惜しいなあと。
ダメというわけではないですし確かに楽なんですけど行動の説明だけで終わってしまってるので非常にもったいないんですね。
会話のやりとりのなかで表現できないような内容でもないですし、そこでもう1ボケというか笑いどころを入れることもできると思うんです。

色々言いましたが文章と展開のスムーズさ。個々のボケの質とそれに対する返しも非常に良かったと思います。
非常に丁寧に書かれたんだなあという印象を受けました。

8点
 


炎田小松

パズルロジック  レジ戦争



  丘山は店員Aのレジ、藤滝は店員Bのレジに並んでいる。

藤滝: …しかし混んでるなぁ。やっぱり途中の店に入った方が空いてたかもしれないな。

丘山: そうだな。混んでるのもそうだがお前のレジ選びが失敗だろう。
    わざわざ混みそうな方に並んでんじゃねーか。

藤滝: 混みそうな方って何だよ。
    だいたい前に並んでる人数そっちの方が多いじゃねーか。先に終わるの絶対俺の方だろ。

丘山: 確かに並んでる人数はそっちの方が少ない。だがよく見てみろ!
    そっちに並んでいるのは…おばさんとお爺さんばかりだ!間違いなく1個1個の会計が遅くなる。
    対してこっちの列は若い人ばかり。そっちがもたついてる間に悠々とレジを済まさせてもらう。

藤滝: 言い切ったな!じゃあそっちの列が人数差を覆せるか見せてもらおうじゃないか!

丘山: 見せてやるよ。
    なんならそっちの1番前にいるおばさんが会計してる間にこっちは全部終わるんじゃないか?

藤滝: そんなわけないだろう。
    ……しかし、おばさん、買う物が多いな。なぜカゴ2つ分も買ってるんだ。
    ……くそ、あのおばさん、店員がレジ打ってる間にまったく金を払う準備をしない。
    やばい、このままでは追いつかれて

店員B: え!?お釣りいいんですか!?ありがとうございましたー。

丘山: な、なにぃ!おばさんが札を置くだけで済ませるだと!?

藤滝: ははは!見誤ったな!全てのおばさんが遅いと思ったら大間違いだ!
    世の中には『お釣り拒否』という選択肢もあるんだ。

丘山: …たかが1人の会計が早くても無意味だ。そっちは年配ばかり。
    スムーズに列が流れるのは若い人の多いこっち側なことに変わりはない。

藤滝: ……甘いな。確かに客の動きはこちらの方が遅いだろう。
    だが、レジの方をよく見てみろ!

丘山: なにぃ?……はっ、よく見たらこの店員『研修生』って書いてある!

藤滝: レジの進みが遅いのは何も客が原因とは限らないのさ!

店員A: あんまん1つ?かしこまりました。……100円になり
    肉まんも追加?ましこまりました。……200円に
    おでん?はい、どれに

丘山: くそぅ!前の奴ら、バイト始めたての友人をからかう為にわざと二度手間の注文をしている!?

藤滝: 勝負は分からなくなったようだな。
    しかし、向こうが遅くても、こっちの列が早くなるわけではない。
    なんだあのおばさんは。太極拳でもやってるかのように遅い!

丘山: くそぅ。こっちのレジも遅い、遅すぎる。
    『ほこ×たて』で動物相手に人間とばれずに動けるか挑戦したパフォーマーの如く遅い!

店B: ありがとうございましたー。

藤滝: 地獄を抜けた!
    最初の威勢はどうした!?こっちの残りはもうお爺さん1人だぞ!
    さすがに4人差は覆せまい!俺の勝ちは決まりだな。

店B: そちらの年齢確認のボタンを押してください。
    ……申し訳ありませんが、お客様に押していただいておりまして……
    確かに20歳以上なのは見て分かるんですけども、

藤滝: くそー!めんどくさい老害にぶち当たった!

丘山: 残念だったな!年齢のハンデはなにも動きだけじゃないんだぜ?

店A: ありがとうございましたー。

藤滝: なにぃっ!一気に3人もレジを抜けるだと!

丘山: 3人のうち2人はただ付き添ってただけのようだな!
    どうだ、頼みの綱だった人数差を一気に失った気分は!

店A: …いえ、これ適当に押していまして。
    いえ、ホントに40代に見えたから押したわけではなく、
    そこまで厳密ではないと言いますか

丘山: なにぃ!こっちもレジの年齢ボタンで揉め始めただと!?

店B: え?商品の追加ですか?

藤滝: なにぃ!後ろに客がいるにもかかわらず別の商品を取りに行くだと!
    なんて勝手なジジイ!

丘山: どうやら時間のかかり具合ではやはりこっちが有利のようだな。
    こっちはなんだかんだで終わりそうだ。いよいよ俺の番が来るぞ。

店B: ありがとうございました。

丘山: ジジイ結局買わずに帰るだと!?

藤滝: 読み切れなかったようだな!会計をしないで抜けるという選択肢もあったようだぞ。
    これで完全なイーブンだな。

丘山: く、くそぅ…こうなったら、かくなる上は…
    袋いりません。テープでいいです。

藤滝: 汚いぞ!袋に入れてもらえ!
    だいたいお前エロ本買ってんじゃねえか!むき出しのまま家まで帰るつもりか!?

丘山: なんとでも言え。俺は勝つためなら何だってする男だ。

藤滝: たかが数秒の時間短縮のために死ぬ気か!?

丘山: なんとでも言うがいい!俺はお前より先に店を出られれば、あとのことはどうだっていいんだ。

藤滝: あ、悪魔め……。
    くそぅ、こんな手段に出られてはもうどうしようもない……。
    とでも言うと思ったか?

丘山: なにぃ?この期に及んで策があるとでも言うのか?

藤滝: どうして俺が、途中にあった店ではなくこっちを選んだと思う?
    こっちの店は、この時間になると不良が外にたむろし始めるんだ!
    そんなエロ本を掲げて店を出れば絡まれること必至!袋なしでは外に出られないんだよ!

丘山: はっ、しまった!そうか、このままでは店から出ることが出来ない。くそぅ失敗した……
    とでも言うと思ったか?

藤滝: なにっ?……ば、バカな!?いつもならこの曜日に外に集まってるハズの高校生が1人も来ない!?
    なぜ今日に限って!?

丘山: はっはっは!俺が何も知らないとでも思ったか?実は策を講じさせてもらった。
    ……この装置が何か分かるか?若者のたむろを防止するアレだ。

藤滝: ま、まさか!モスキート音だと!?

丘山: その通りだ!俺はコンビニに入った時からずっとこの装置を作動させていたんだ。
    若者は俺の半径20メートルに留まる事が出来ない。
    だから列も早く進むし、ヤンキーもたむろしないし、この研修生は今とても辛そうだ。

藤滝: やめてやれ!貴様、それが人間のすることか!

丘山: 勝ちゃあいいんだよ勝ちゃあ!
    じゃあ、お前が会計してる間に、俺は悠々とそのレジを通り過ぎさせてもらう。

藤滝: (ピッ)
    レシート要りません。じゃっ!

 ダッ ウィーン

丘山: なにぃーーっ!!『Suica』だとーー!!

藤滝: 残念だったな。現金払いという時点で、お前の負けは決まっていたんだよ。

丘山: ば、ばかな!俺の戦略は完璧だったハズ…!

藤滝: お前は人を嵌めることに意識がいきすぎて、自分の効率が疎かになったようだな。
    …いいか、カードは最後まで取っておくもんだぜ。お先に。







































丘山: あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーー!!!






























    お゛の゛れ゛ぇ!!
    これで勝ったと思うなよ!!
    店員さん、やっぱ袋ください!!
    ……ありがとうございます!!


 ダッ ウィーン


店員2人: ありがとうございましたー。












































店員2人: 今日変な客しか来ねぇ。



 


おわライダー
最後すべて店員が聞いてたというオチを持ってきたことによって、心理戦だった面白さがすごく平坦になってしまったのが残念。
相手との葛藤が薄くあまりハラハラドキドキしなかったので入り込めずにいた。
バイト始めたての友人をからかったりと情景が見えた面白いボケも幾つかあったのでこの点数。

3点


しょうもないことで争う二人の構図というのは好きなんですが、ボケがコンビニあるある止まりになってるような印象でした
見せ方に工夫はされてると思うんですが、それがかなりプラスになってるかというと、うーん...
「二度手間の注文」「Suica」辺りは好きでした
4点
 

とれいん
下らねえ!(笑)(褒め言葉
まず状況設定がわかりやすいのとそのシチュエーションの中で
起こりうるであろう場面を不自然な箇所無くきっちりキレイに入れてきましたね。
場面場面の映像が頭の中で容易に再生出来ました。
初めから最後までの流れが完璧でした。お見事です。

10点 


トト

教科書の人々。  深夜のコンビニ



てん「おにぎり温めますか」

かと「おねがいします。あとセブンスターと、からあげクンください」

てん「はい。ご注文は以上ですか」

かと「あと彼女ください」

てん「売ってません」

かと「コンビニって何でもあるんじゃないんですか」

てん「何でも、の幅が広すぎます。」

かと「入荷してください」

てん「バイトに頼むことじゃないです。からあげクンは温めますか」

かと「全部暖めてください。あと彼女もホットで。」

てん「・・・(レンジちーん)1567円です。」

かと「無視された・・・。5000円からで」
 
てん「はい、3433円のおつりです。ありがとうございました」

かと「・・・」

てん「・・・どうしました?」

かと「・・・暖まってません」

てん「いや温めましたよ。ほら、触るとあったかい」

かと「いや寒いです、僕の心」

てん「いや知らねぇよ」

かと「あとあなたの態度も冷たいです」

てん「何このめんどくさい感じ」

かと「お願いします、暖めてください。」
 
てん「これ以上何を温めろと言うんですか」

かと「全部です。全部暖めてほしいんです。心も体も。」

てん「・・・(レンジちーん)」

かと「・・・ぃゃ、エロ本は温めなくてもいいんですけど・・・しかもこれアイスですよね?でろでろになっちゃいましたけどアイスでしたよね?」

てん「全部って言ったから」

かと「確かに言葉の通りではあるけど、この人全然俺の話聞いてない!」

てん「ありがとうございましたー」

かと「そして追い出す気満々だ!もうちょっと優しさをください!」

てん「向こう4年分の優しさ使い切りましたので」

かと「どこで優しさ使ってくれたのか分からないな!頼むからもう少し構ってください!」
 
てん「いや、できれば帰って」

かと「じゃぁ妥協します。心だけでも暖めてください」

てん「ムリです」

かと「何でですかぁぁ・・・」

てん「物ならまだしも、形のないものはムリです。」

かと「じゃぁ・・・僕本体を暖めてください。人肌で」

てん「誰でもよくなってんじゃねぇよ。彼女云々言ってたでしょうが」

かと「もうこの際男でも」

てん「・・・はぁ。・・・じゃぁ、こっち来てください。」

かと「え・・・いいんですか・・・?(寄る)」
 
てん「・・・・・・(頭をつかんで無言で電子レンジに押し込もうとする)」

かと「あだだだだだ!ちょっ、ちがう!そーゆー方法じゃない気がする!」

てん「わがままですね」

かと「この子こわい!一瞬で酔い冷めたわ!」

てん「おにぎりも冷めちゃいましたね。そろそろ帰れ」

かと「辛辣!・・・はぁ、結局すべて冷めきってしまったじゃないですか・・・おにぎりも、僕の心も」

てん「心なんて最初っから氷河期だったじゃないですか。今更です」

かと「俺よりもキミの方が心冷め切ってる気がするけどね!将来がちょっと心配だよ!」

てん「余計なお世話です。それよりも先生、僕あと30分ほどで交代なので一緒に帰りますか?酔っぱらいを1人で帰すのも心配だし。確か家近いですよね。」

かと「・・・え、何でそんなこと知ってんの・・・」
 
てん「・・・何言ってるんですか、香取先生」

かと「・・・え?あれ?キミもしかして2組にいた天崎くん・・・?」

てん「教え子の顔を見てすぐに気づかないなんてひどいですね。心だけじゃなくて職業に対する情熱まで冷め切っちゃってるんじゃないですか。」

かと「ぐさっ・・・ご、ごめんなさい・・・」

てん「・・・しょうがないなぁ」

かと「えっ」

てん「言っておきますけど優しくはできませんよ。向こう4年分の優しさ使っちゃったんで。それでも良ければ・・・僕が暖めなおしてあげますよ、心も体も。」




 


おわライダー
くだらなさ全開ですね。
店員の冷め切った返しがいちいち面白い。
ボケがベタなのを上手く利用した面白さで普通に構成がよかったです。

6点


コントとしては綺麗にまとまってるとは思うんですが、「心を温める」という使い古されたボケが軸なのがちょっとハマりませんでした
二人の口調が定まってないのも入り込めにくくしてるように感じました
オチは素敵(ホモ的な意味で)
2点

とれいん
最後で2人の関係性を明かすというのはいいのですがちょっと流れが唐突かなあ。
オチも店員側が女性だと考えると分かるのですがそこまでで性別がどっちかわからないような書き方をされているので
もう少しはっきり書けば良くなるのではないでしょうか。でも僕って言ってるから男なのかなあ。うーむ。
コント的な観点で言えば香取先生がボケ役なのかツッコミなのかふわふわしてるので
そのせいで2人共「何がしたいの」という印象が出てしまっているように思います。
もっと香取先生が振り回されている感というかもう少し役割としての立ち位置が明確なら良かったかなと。
そうすれば落ちまでに至る流れももっと綺麗に決まるのでは。
後やっぱりここも( )のト書きじゃなくても十分処理できる描写が見受けられます。

5点
 


8823

インタープラグ  コンビニ



『いらっしゃいませ〜 ただいま肉まんができたてです。いかがでしょうか〜?』

八神 いかがでしょうか〜?

綿谷 (ウィーン)はぁ〜暖かい!え〜っと、お菓子、お菓子っと・・・。

八神 いらっしゃいませ〜。

綿谷 チョコと、ポテチと・・・あとジュースっと!すいませんお会計お願いしまーす!

八神 いらっしゃいませ〜。ポイントカードはお持ちですか?

綿谷 はい!えっと・・・。

『ただいま肉まんができたてです。いかがでしょうか〜?』

八神 いかがでしょうか〜?(ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・)

綿谷 あ、肉まんができたてなのか・・・すみません、肉まん一つ追加でお願いします。あ、あとこれ。

八神 はい、かしこまりました。ポイントカードお預かりいたします。

『ただいまピザまんもできたてです。いかがでしょうか~?』

八神 いかがでしょうか〜?はい、いつもご利用ありがとうございます。

綿谷 ピザまんかぁ・・・美味しそうだな・・・すみません、ピザまんも1つ追加で!

八神 ・・・かしこまりました。(ピッ)

『ただいまあんまんもできたてです。いかがでしょうか〜?』

綿谷 ・・・あんまんも1つ!

八神 いかがでし・・・かしこまりました。では、少々お待ちくださいませ・・・。

綿谷 なんだかおなか減っちゃったなあ・・・。

八神 (パカッ)・・・肉まんと、ピザまんと、あんまん・・・あ、店長・・・ちょっとお話というか、試したいことがあるんですが・・・。

綿谷 できたてだもんな〜!美味しそうだな〜!でも、同じ食感が続くのちょっと考えものかな・・・?

『ただいま唐揚げ棒が揚げたてです。いかがでしょうか〜?』

八神 いかがでしょうか〜?

綿谷 唐揚げ・・・すみませーん!唐揚げ棒も追加で!

八神 !!ありがとうございま〜す・・・。

綿谷 揚げ物も美味しいからな〜!

八神 ・・・ほらね・・・店長、チャレンジチャレンジ・・・!

『ただいまおでんが茹でたてです。いかがでしょうか〜?』

八神 いかかでしょうか〜。

綿谷 えぇ〜っと、竹輪と大根とがんもどきと・・・。

八神 イエスっ!

綿谷 からしも付けてくださーい!

八神 店長・・・!カモです・・・!

『ただいまいれたてコーヒーが入荷したてです。いかがでしょうか〜。』

綿谷 コーヒーかぁ・・・すいません1つあんまり好きじゃないけど。

八神 店長!やはり「○○したて」なら何だっていいみたいです!好物じゃなくとも!

『ただいまワンピースの一番くじが入荷したてです。いかがでしょうか〜。』

綿谷 ・・・すいません、5回ひきます!よく知らないけど

八神 もはや食べ物でなくても!こちらのボックスからどうぞ。

綿谷 えいやっ!・・・なんだ、全部F賞か・・・。

八神 その上でついてない!

綿谷 まあいいや・・・しかし外は寒かった〜・・・。

八神 ・・・店長・・・。

『ただいまカイロが揉みたてです。いかがでしょうか〜。』

八神 いかかでしょうか〜?

綿谷 丁度良かった!

八神 いい筈がねえよ!何だこの人!?

綿谷 温まるわぁ〜・・・。

『ただいま私、結婚したてです。いかがでしょうか〜。』

綿谷 めでたい!すいません、あの後ろの菓子より1つ!

八神 店長私情は持ちこまないで!新婚だからって浮かれてんじゃねえよ!

『ただいま向かいの3階建てビルの前の殺陣公演の立て看板のに立てかけた盾が縦になっています。いかがでしょうか〜。』

綿谷 その公演のチケットって販売してますか?

八神 見境なさすぎるだろ!何なんだこの人!

『立て!立つんだジョー!』

綿谷 ・・・お会計お願いします。

八神 急に冷めた!店長はしゃぎすぎ!世代か!?世代のせいか!?

綿谷 ・・・いくらですか?

八神 し、少々お待ちください・・・え〜・・・(ピッピッピ・・・)・・・8823円でございます・・・。

綿谷 ・・・あ・・・。

八神 ・・・使いすぎだよ・・・菓子よりもいいやつだし・・・。

綿谷 ポイントいくら分ありますか。

八神 ポイント・・・81600ポイントございますが・・・えぇ!?

綿谷 じゃあそれからで!

八神 あ、ありがとうございました〜・・・・・・そりゃあポイント貯まるわ・・・。

綿谷 ・・・またやっちゃったなぁ〜。(ウィーン)

八神 ・・・菓子より持って帰っちゃった!




 


おわライダー
日常的な要素を用いながら、発展させたネタで非常に好感度がよかった。
謎解きのような感覚でストーリーが進むので独特な雰囲気で面白かった。
しかし、笑いという部分が少なかったので全体的にパンチが無いネタになっていたのが残念だった。

5点


今回の中でダントツで好きでした
テンポが良くて二人の感情にどちらも入り込みやすく、ボケが分かりやすいので笑いやすかったですね
「菓子より」って言い方もあるんですかね?「菓子折り」で覚えてました
10点

とれいん
いいですね。この清々しいまでのバカっぷり!
ワンパターンなんですけど段々探り探り商品をすすめてめていくところから
エスカレートしての店長の結婚、
一旦冷める所、そこからのオチとよく構成が練られています。
そら毎回あんなに買ってたらポイント貯まるわなと(笑)
店長が調子乗ったとこで講演チケットまでは分かるんですけど
『立て、立つんだジョー!』で客が乗ってきたら何を買わせるつもりだったんでしょうか(笑)
ちょっとそこが唐突に感じましたが減点するほどでは無いですね。
面白かったです。

10点 


極東

ハーベストムーン  漫才/セレブレーション



アイ:どうもー!ハーベストムーンです!今日も元気良く張り切っていきましょう!

ユウ:いやあ今年の四月に消費税が8%に上がるって聞いたんだけど。まあソースはスパムメールだからデマだと思うんだよね。

アイ:ところがどっこい、それは現実なんだよね。スパムで気付かされるってどんだけ世間に疎いのさ。

ユウ:でもさ、消費税を上げるって言われてもさ、アタシ達みたいな一般庶民は景気が良くなったって実感が全く湧かないから出費が嵩むだけじゃん。

アイ:あ、そこはちゃんと分かるんだ。まあ確かにね。富裕層とか大企業とかはアベノミクスの恩恵を受けてるけど、その他の層とはますます格差が広がってるからねえ。

ユウ:でしょう。だから格差の是正の為にセレブからお金をむしり取ろうと思うんだよね。

アイ:あらー、トンデモない事がユウちゃんの口から出てきちゃったよ。でも同時にどうやってセレブからお金をむしり取るのか興味も湧いてきたからお聞かせ願いましょ。

ユウ:やっぱり庶民にお金を落として貰う為には、セレブが欲しがる様な物を売ったら良いと思うんだよね。

   だから、コンビニでも経営しようかなと思うんだけども。

アイ:う〜ん、セレブってあんましコンビニ使ってるイメージって無いんだけど。

ユウ:えー、コンビニ駄目?コンビニが駄目だったら後は使用済みの下着を変態に売るか、臓器をブラックマーケットに売り付けるかの二択なんだけど。

アイ:選択肢!どんだけお金が欲しいの!?儲けたいならせめて人としてのプライドは保ったままでお願い!

   コンビニも悪くはないとは思うけど、宝石店とか画廊とか価格が高い物の方が良いんじゃないの?

ユウ:チッチッチッ。アイは浅はかだなあ。コンビニはコンビニでも、高級志向のコンビニだよ。セレブの痒い所に手が届く様なサービスや品揃えをすれば、自ずと価格は高くなるからね。

   それに、宝石店とか画廊とかなんか買い集めたり経営を維持したりするのにお金が凄く掛かるし、沢山売れるとは限らないからね。

アイ:成程ねえ。まさかスパムで来るまで消費税上がるのを知らなかった子に言われるとは。でもさ、セレブ相手のコンビニってどんな感じなの?

ユウ:やっぱしね、サービスとは違うワケだよ。そんじょそこらの庶民共に対するサービスとはね。

   まずお店に入る時からレベルが桁違いなワケだよ。そんじょそこらの庶民共に対する扉とはね!

アイ:最後の貶しは要らないから!ユウちゃんだってそんじょそこらの庶民共の一部のクセに。どんな扉なの?

ユウ:扉は希少性のある最高級の重量感漂う黒壇。

アイ:材質はやたら修飾語が多い木だね。まあ確かに扉から普通のコンビニとは差別化出来てるけども。

ユウ:お店に入る時にそれを思いっ切り蹴り破る!

アイ:勿体無い!!マンションのベランダにある非常扉と同じレベルなの!?そんでお客さんが来るごとに取り変えなきゃだから無駄遣いも良い所!

ユウ:何せ高級素材だからね。蹴り破った段階で入店料をセレブからガッポリ頂きます。

アイ:入店料と云うよりも、弁償の意味合いの方が強い気がするよ。

ユウ:で蹴り破ると同時に音楽が掛かるんだよ。斬新!

アイ:どこが!?とっくのとうににファミマで掛かってるよ。

ユウ:え…?ファミマでは入店のメロディーをウィーン少年合唱団が歌ってるの?

アイ:え!?ユウちゃんが考えてるコンビニはウィーン少年合唱団が歌うの!?

ユウ:うん。天使のような声でね、「♪テレレレレレーレ テレレレレ」って。

アイ:呼べる呼べない云々はさて置くとしても、お客さん沢山来たら面倒臭い事この上ないよ!そんでもってメロディーがファミマと一緒て!

ユウ:でも「ウィーン」だと二つの意味で安直じゃん。

アイ:やかましいわ!コンビニコントじゃあるまいし!

ユウ:で、合唱団の子にセレブが一人一人にチップを渡すの。

   ただ貰った金額が高額だった場合は、「まあそんなに頂いて……!アタシが貯金してあげるから寄越しなさい」ってアタシが貰う。

アイ:子どものお年玉巻き上げる親じゃあるまいし!寧ろ雇い主であるユウちゃんがギャラを払うべきなのに!

   もうコンビニ入る段階で既にサービスには期待持てないや!商品で差別化して方が良いんじゃないの?

ユウ:当然それも考えてるよ。コンビニだからね、やっぱり商品は豊富に取り揃えてるよ。

   まずはチロルチョコ!

アイ:早速高級からかけ離れてる!一個20円か30円の世界だよ!

ユウ:箱でまとめて販売したとしても?

アイ:しても!それでも精々1000円行くか行かないか位だよ!チロルチョコ大人買いってちょっと貧乏臭いよ。

ユウ:その箱が桐の箱だとしても?

アイ:どこに高級感を推し出してるのさ!?桐の箱って千疋屋のマスクメロンじゃないんだから!

ユウ:そうだ、千疋屋のマスクメロンを付けて2万円で売ろう。

アイ:ほぼメロンと箱の値段じゃん!で、チロルチョコ主役であるはずなのに付属品だよね最早!?そしたら千疋屋行くよ!

ユウ:チッチッチッ。千疋屋のマスクメロンは全部アタシのコンビニで買い占めるから行っても売ってないよ。

アイ:悪質ッ!!てかさっき単価高いヤツは買い集めるのにお金掛かるって言ってたのに矛盾してるよ!

ユウ:今ならなんとどのお菓子買っても必ずメロンが付いてくるんだ。ただ慈善事業じゃないんで勿論メロンのお金は丸々頂きます。

アイ:ただの押し売りじゃん!!メロン買ってお菓子付くならまだ分かるけど!

   食べ物も期待出来ないや。他には無いの?

ユウ:週刊少年ジャンプ!

アイ:一冊250円程度じゃん!セレブ相手に勝負するんだよね!?

ユウ:アタシのコンビニで売るジャンプは一味違うよ。何と全部オールカラー!

アイ:ちょっとだけ価値が跳ね上がった気がするけど、オールカラーのジャンプって全然魅力感じないよ!特注でもするの?

ユウ:いや、アタシが通常のジャンプに丁寧に色鉛筆で色塗るの。

アイ:ショボッ!!塗り絵じゃないんだから!そんなもん売ったら集英社から苦情が来るよ!

ユウ:何と36色の色鉛筆使って塗るよ。

アイ:何とって言われても!小学生から羨望の眼差しで見られる程度だよ!手間暇掛けてジャンプの価値が下がってるよっ!

ユウ:何言ってるのさ?セレブは手作り品に弱いじゃない?だからアタシが手作業で全部色塗ってるって知ったら注文が殺到するよ。

アイ:しないし、仮に殺到したら需要に供給が追い付かないよ!

ユウ:殺到した場合はオークションで販売するよ。

アイ:バカばっかし!36色の色鉛筆使えば誰でも出来るよ!出来たらしないで欲しいけど!

ユウ:因みにサンデーとマガジンもオールカラー。でもそんなに売れないから12色で間に合うよね。

アイ:小学館と講談社にも訴えられたら良いのに!何気に色減らしてる所が尚更腹立たしい!

   てかチロルチョコやらジャンプやら既製品を下手に改造してるけど、もっと他にオリジナリティあふれるなんかないの?

ユウ:そうだなあ、オリジナルブランドって考えてるんだよね。

アイ:あ〜、セブンプレミアムとかファミマセレクションとかコンビに独自のがあるけどね。ユウちゃんのはどんなの?

ユウ:NAIKEの靴とかCHANNELのバッグとか考えてるんだ。

アイ:エセブランドじゃん!!目が肥えてるセレブじゃなくても騙されないし、そもそもコンビニでブランド物ってアンバランスが過ぎるよ!

   もう駄目っ!ユウちゃんにセレブ向けのコンビニなんか作れないよ!もう諦めて他の商売を考えなよ。

ユウ:え〜、だとしたら変態相手にパンツ売るか、ブラックマーケットに臓器売るか、スパムメール送りつけるかしか思い付かないよ……。

アイ:序盤で聞いたのに一個選択肢の幅が増えたけど全部却下っ!もういい加減にして!

二人:ありがとうございました。




 


おわライダー
安定した正統派漫才!
コンビニへの話題の展開や、オチへもっていく構成などに違和感がなく、ウィーンのくだりがテンポよく笑えた。
ボケ数が少なかったので爆発的なものは無かったが、笑い部分はしっかりと的を得ていたので、
問題は、セレブというテーマの枠にかっちりはまりすぎていて、きれいにまとまってしまった感が否めないところでした。

8点


テーマは結構広がりそうな感じでわくわくしたんですが、期待を超えなかったかなぁ・・・
「ドアを蹴破る」みたいなダイナミックさがもっとほしかったですね
「メロン」とか「エセブランド」ではこじんまりした感じなのでもっと無茶苦茶にでも高級感な感じを出すようなボケが見たかったです
5点

とれいん
こち亀の高級駄菓子屋の回思い出しました。
それはそれとして。正統派の漫才ですねえ。
会話の流れもスムーズで丁寧です。
ただ、「扉を蹴り破って入る」ボケが少し唐突だったので蹴り破る事の理由付けで
もう1展開あったらより良かったのと「ジャンプのオールカラー」の件での
魅力を感じないっていうツッコミがちょっと急ぎ過ぎかなあと。
色鉛筆のボケの後に「そんなカラーじゃ魅力を感じない」って流れにしたほうがもっと自然じゃないかなと。
あくまで個人の主観ですが。
オチもしっかり着地できてていい漫才だと思います。

7点
 


藍殿TT


(ウィーン)


女店員:いらっしゃいませー

屈強男:フン、まさか一国の姫ともあろう者が護衛もつけずにコンビニでバイトなどしておろうとはな。
     お姫様のわがままとは厄介なものだ。この姫は吾輩が預かっておこう。

女店員:ちょ、いきなり何ですか。

屈強男:貴様の正体は分かっている。大人しく吾輩に連れていかれるが良い。よいしょっと。

女店員:キャー、肩に担がれちゃったー

屈強男:姫さえ捕まえればコンビニになど用はない。さっさと出るのみ。









屈強男:……おい。

女店員:……何でしょう。

屈強男:……なぜ貴様はこの状況で吾輩の尻を撫で回している?

女店員:それは尻が好きだからよ。

屈強男:危機感ゼロか。どうやら姫は常識に欠如しているようだな。
      己が今 どういう状況下に落とされたかよく考えてみるんだな。

女店員:ええ、そうね。あまり客のいない時間帯、固く冷たいレジを打つのに疲れた手、温かく柔らかいあなたの尻を自由に触れる今。
     明らかに状況は好転しているわね。

屈強男:常識が欠けているというよりは、ただのバカだったのだな。

女店員:ほらほら、コンビニの外に出るんでしょ。だったら立ち止まってないで歩いてよ。
     歩いてるほうが尻に動きがあってこっちとしても楽しいんだから。

屈強男:大人しくすると共にその手を尻から離してもらいたいんだがな。

女店員:何よ、こっちは連れ去られてるんだから少しは抵抗したって良いでしょ。

屈強男:だからって、じわじわ嫌になるタイプの抵抗を選ぶな。王宮でどんな教育を受けてきてるんだか。
      まぁ、吾輩もさっさと拠点に戻らねばならん。行くか。


(ウィーン)


???:はい、ちょっと待ちなアンタ。

屈強男:……何だ。正義の味方気取りがいたのか。

???:はぁ? あたしゃ万引きGメンだよ。あんたが持っていこうとしてるそれ、レジ通してないよね?
      話は事務所で聞くからちょっとこっち来な。

屈強男:……万引きの疑いをかけられるとは心外だな。

Gメン:ほら、まず盗ったやつ出しな。あ、初めから隠さずに肩に担いでいるか。まったく、万引きなんてバカなことに手を出しよって。

屈強男:マジで吾輩は万引きだって咎められているのかよ。

Gメン:強情なやつだねぇ。さっさと盗ったやつを手放すんだよ。

屈強男:そんなことをしてはこのバカ姫が逃げてしまうではないか。

女店員:逃げないってば。

屈強男:なぜ逃げないんだよ!それといい加減に吾輩の尻を撫でるのはやめろ!尻から手を離せ!

Gメン:アンタは盗ったやつから手を離すんだよ!

屈強男:あー、もう分かった! 手を離せば良いのであろう!?ほら!








屈強男:……おい。

女店員:……何でしょう。

屈強男:……何でしょうじゃないこのバカ姫。なぜこの状況でしがみついてくる?

女店員:それはこの尻が好きだからよ。

屈強男:えらく気に入られたものだが全然うれしくないぞ。

Gメン:う〜ん、随分と強情な万引き犯だねぇ。

屈強男:いや、強情なのはこの女の方だろうが! いい加減に貴様の行為は畑違いだと気づけ!

Gメン:畑違いだぁ? 正義にはそれぞれ管轄があるのかい?悪を咎めるのも縦割り行政な社会なのかいここは!

屈強男:あー、たしかにそれは正論かも知れんが、吾輩は万引きをしているのではない、誘拐だ!

女店員:もっと悪いことでしょそれ。

屈強男:貴様のしてる行為も痴漢であると声高に警告するぞ。いい加減に吾輩の尻から手を離せ!

女店員:何よ、まだまだ前戯なのだけど。

屈強男:貴様の抵抗はどこに向かっているんだ!

Gメン:まぁ、確かにアンタの行為は万引きではないのかもしれないよ。でもねぇ、ここまで突っかかって来るヤツは逆に怪しいんだよ。
    実は何か他の商品を隠し持ってるんじゃないだろうねぇ。

屈強男:貴様も完全に言いがかりの域に達してるぞ。

Gメン:ポケットに商品を隠してないだろうねぇ?例えば尻ポケットとか!

屈強男:見ての通り吾輩のズボンに尻ポケットはついておらんが。

Gメン:どれ、では調べさせてもらおう。尻ポケットの触診をするから小娘は手をどけ。

屈強男:貴様、まさか吾輩の味方か……!

女店員:嫌だ。手は離さない。

Gメン:ますます怪しいねぇ。やっぱり、尻ポケットに何か商品を隠していてそれをこの小娘に守らせているんじゃないかい?

屈強男:少しでも期待した吾輩が愚かであった。吾輩の意志で尻を触らせているかのような言いがかりもやめい!
     それに尻ポケットはついていないと何度も言わせるな!

Gメン:とにかくあたしに調べさせるんだよ! ほら、小娘邪魔な手をどきな!

女店員:嫌なものは嫌なの! なんでも母さまの言うことを聞くと思ったら大間違いなんだから!

Gメン:キィ〜、父親に似て頑固な小娘だ〜!

屈強男:……ん? えっ、母娘なの? ちょ、このバカ姫の母親ってことは一国の女王!?
     コンビニなんかを女王までもがうろちょろしてるとはな!ちょうど良い、貴様ら2人とも吾輩が身柄を預かっておこう。

Gメン:な、何するんだい。

屈強男:よいしょっと。

Gメン:ひえー、肩に担がれてしまった。でも……

女店員:ええ。








屈強男:いや、ホントいい加減にしろ!
 


おわライダー
くだらなすぎて普通に笑わされた。
設定の斬新さ、展開の面白さはずば抜けていた。
画像がイメージを膨らませていたのは良かったが、もっと台詞で前後の情景が見えれば尚更よかった。

8点


バーカ!バーカ!
画像を自分でアップロードして善処しやがってバーカ!(ルールのページ読んだ)
万引きのくだりが長い割にピンとこなかったのが残念
バーカ!バーカ!
9点

とれいん
おい主催!(笑)
まさかコンビニネタの中で主催が1番とんでも無いネタ出してくるとは思わなかった(笑)。
笑っちゃったから仕方ないというかこっちの負けだけどw
で、結局 この男は何なんだというか店員は本当に姫なのかというかそこら辺が全部投げっぱなしなので
今非常にもやもやしてます(笑)ここまで投げっぱなしだといっそ清々しいです。
後2枚目のしがみついてるとこの絵がどう考えても手の場所やらなんやらがおかしい気が。
それはそれでどんな体勢だよ!って面白かったですけど。もう、なんか。バカだなあ(笑)


7点
 

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