1-1 8823　1-2 ようこそ哲夫ワールド　1-3 ナカギ　1-4 翔　1-5 爆笑ファイター　1-6 けうけげん　1-7 青西瓜　1-8 ドロップ　1-9 阿武能丸

 【コメント】
すじこ
読みやすかったです。
小説か演劇という印象でした。
これ「背後霊認証モード」でほぼオチを言ってしまってますよね。
霊も特に変なことしてないし、そういうことがあったんだなぁという感想しかないです。
全体的に怖さとおもしろさの方向性が中途半端だったので、これでは読み手を引き込めません。
怖さでいくなら綿谷さんだけは写ってるけど八神さんは写らなかったとか、おもしろさなら最初から「この世の人間が写らないモード」ありきで霊の撮影会するとか、いくらでも見せ方はあると思います。
(2点)

らーゆ
シンプルにわかりやすい設定でよかったです。
ただ展開やボケが単調な印象を受けました。オチもそこまで意外性を感じなかったです。
映ってる霊の中身とか展開とかでもっといろいろ遊べそうな気がします。
(４点)

ウズマキガンキョウ
「幽霊だけが映るデジカメ」という設定が突飛で、良かったと思います。
写真の表現についても、文字だけでも丁寧な説明で、おかしな幽霊の様子がうかがい知ることが出来て、うまく書かれていたと思います。
欲を言うと「もっとボケ数増やしてもっと無茶な展開が見たかったな」と感じました。
「ホラー要素」と「物語の成立」という2点に重きを置きすぎて、展開がスローペースになってしまったかな、という印象でしたので、
もっともっと細かく突飛なボケも見たいなと思いました。導入の部分でももっともっとボケていいと思います。
また、これも個人の印象で申し訳無いのですが、オチに明言がなく少しわかりにくいなあと思ってしまいました。
オチは「八神が実は死んでいて、綿屋を取り憑いて殺そうとしていた」というものと思いますが、
もっとハッキリ「俺死んでるんだよ」と言ってしまっても良かったと思います。
(7点)

1-2
ようこそ哲夫ワールド

10回クイズ

 【コメント】
すじこ
藍殿さんがむちゃくちゃ言うのを哲夫さんが敬語で対処してる様がおもしろかったので、哲夫さんはヒートアップしないで最後まで冷静でいてほしかったです。
全体的には10回クイズの想定を超えるボケがほしいと思いました。
藍殿さんがピッツァ好きすぎて知らない種類のやつまで言い続けて止まらなくなるとか。
数字2個で煙出てくるのと行数制限で喋れなくなるのは好きでした。
(4点)

らーゆ
「ザ・バカ」って感じがして面白かったです。途中でツッコミが諦めて問題変えろよと思っちゃった（笑）
湯布院遠すぎない？とかも思いましたけどちゃんとツッコミで入ってましたね。
立場変えたりとかしくしくとか、ボケの角度もいろいろあって、意表のつくやつもありました。
オチはあんまり好きなタイプではないけど好みかな。実際にやっても楽しい漫才になりそうですね。
(８点)

ウズマキガンキョウ
テンポが素晴らしいです。
テンポよくアホを並べるのやめてください、笑ってしまいます。
かと思えば急にブレーキ踏んでテンポ崩してくるので油断が出来ません。次のボケが楽しみで仕方なくなってしまいます。
ボケもかたくなに「正解を踏まない」というオフザケの意志が伝わり、「もうこのひとはフザケたがりなんだ」ということが読め、何も考えず清々しく楽しめました。
ウンコあたりひどかったですね、机に突っ伏して笑っちゃいました。オチもまとめる気がなくて、このネタにあっていて好きでした。
このテンポだったら、もっとぶっ飛んだボケを２〜３入れたものも見てみたいと思いました。
(8点)

1-3
ナカギ

コント/ヒーロー

 【コメント】
すじこ
テンポが良いですね。
サラッと読めるのにしっかり展開があってオチもシンプルながら面白かったです。
あとで出てきたヒーローに「疾風の嘔吐人」みたいな肩書きが全員にあると、より良くなると思います。
(7点)

らーゆ
ネタが大きく２分割してるんですよね。
前半はヒーロー保険というワードが、後半は１０行以上使って全然関係ないやつが出てきてるのが面白かったです。
ただ、この２つに関連性がなさすぎるというのが勿体ない気がします。オチも強引に感じました。
ここがもっと流れるようにいってればもっと高い点入れれます。
(５点)

ウズマキガンキョウ
とてもバカですね。導入で設定がすっと入ってきてすぐ状況が飲み込めて、
その後のヒーローのぶっ飛びサイコパスっぷりが遺憾なく発揮されていました。
後半のバカヒーロー共の擬音祭りはなんなんですか。笑っちゃいます。
物語のぶん投げっぷりが乱暴で楽しかったのですが、ぶん投げに頼りすぎかなという印象もあるので、
擬音を並べるところで若干の情景描写があっても良かったかも知れません
あと、とても細かくなってしまうのですが、
オチに2パターンの想像ができてしまう可能性があるかと思います。
このネタではオチを詳しく説明してしまうとテンポが悪くなってしまうので、このオチでひとつの正解だと考えていますが、
「擬音のやり取りでマジで家が直ったことに対する『なんで！』というツッコミ」と、
「何も変わっていないのに家が直ったというサイコパス判断に対する『なんで！』というツッコミ」という
2パターンの読みもできるかと思いますので、ちょっとだけ気になった次第です。
そこの方向性がはっきりしていればもっとスッと読み終えられたかも知れません。
(7点)

 【コメント】
すじこ
草なぎ剛にはまらなければ苦しいネタかと思います。
オチは最初の左手だけという伏線を回収してて良かったと思います。
あと、タクさんのボーナス額はちょうど良いところですね。
タクさんが木村拓哉さんだったと想像したらちょっとおもしろかったです。
(4点)

らーゆ
読んでて1文1文が隙なく面白かったです。ボケもツッコミの返しも両方いい。
ちょっと待って！だけでキムタクと勝手に判断するんだーって思って面白かったです。
いい感じにボケもつながってて構成的にもちゃんと作られてたので、
マイナスするポイントが特にない印象でした。
(10点)

ウズマキガンキョウ
登場人物が先輩と後輩という設定をきちんと活かした漫才となっていてうまく展開が進んでいるなと感じました。
ネタの主軸は「ドSな先輩のむちゃくちゃなボケ」に「後輩が振り回される」形で進んでいて、
おそらくこれらはお二人の関係性やキャラクターをしっかり理解できていれば十分楽しめると思うのですが、
正直翔さんのネタは初見でして、この導入だけではお二人の関係性（先輩がドSであること、後輩がツッコミだけど先輩には頭が上がらない事等）が理解できなかったのです。
なんだったら「SとMの関係」は最後の「ご褒美ありがとうございます」で気づきました。
導入が長すぎず簡潔であることはいいのですが、暴露するボケについては先輩と同じ視点で見ることで楽しめると思うので、
今回は「この暴露がどれだけ後輩が嫌がっているのか」が理解できずにネタが進行してしまっている、と感じました。
可能であれば、お二人の関係が一発で分かるツカミのボケがあれば良かったのかなと思います。
また、後輩のリアクションも「リアルガチのリアクションを取っている」と思うのですが、リアルすぎて普通のリアクションになってしまっています。
もっとリアルでない不正解な言葉を喋ったり、不正解の動きをしたりしても良かったと思います。
最後のたたみかけで後輩の常識人キャラを崩してはいますが、もっと序盤で常識人キャラを崩させて、
異常性発露により先輩を超える後輩の異常さをじっくり見てみたかった、という思いもあります。
(6点)

1-5
爆笑ファイター

ＴＯＰシークレット連盟

 【コメント】
すじこ
準優勝でヒーローインタビュー受けてるのが良いですね。
全体的にはまだまだ化けそうなネタだと感じました。
決勝のくだりはあまり書かず、さらっと準優勝ってだけ伝えてる方がおもしろかったかと思います。
「もういいや、なりきろう」も唐突な流れに感じたので、もう少し自然な流れでいければ良かったと思います。あと、もう少し早めになりきっても良かったかもです。
(6点)

らーゆ
野球だと思っていたら、刑務所だったりちびっこ相撲だったりバトミントンだったり。
いろんな要素が入っているので、今の状況をイメージするのがそこそこ大変だった気がします。
読み手のこちらの問題かもしれませんがスッと入ってきませんでした。前半は面白いと感じました。
(５点)

ウズマキガンキョウ
全体通して無駄がなく、テンポよくネタ展開が進んだことから楽しく見ることが出来ました。
ひと展開ごとのしがむボケ数も飽きるほどしがむわけでもなく、最適に近いタイミングで次の展開の提示が行われ、
的確にぶっ飛ばしていくボケと、語彙が豊富なツッコミで、一行ごとの新しい表現に常時びっくりさせられました。
個人的には「ネット社会に俺たちを殺せるやついなかったのか」のツッコミが秀逸だと思っています。
このスタイルが好みにビシッとハマったというのもありますが、とても楽しかったです。
(9点)

1-6
けうけげん

フタゴササカワ　漫才/しょうよう君とみづき君のヒーローの話

 【コメント】
すじこ
評価が難しいですね。
畳み掛けてるところが人によってはハマるのかもですが、個人的にはあまり流れに乗れませんでした。
文房具という設定を活かしたボケがもう少しほしいところです。
オチも取ってつけた感が中途半端な印象でした。
ライダーキックで仏壇につっこむとか、下ネタで紡ぐなみたいな言い回しとかは好きです。
(5点)

らーゆ
双子じゃなくても成り立つ設定で双子を入れてくるの面白いですね。
1発1発のボケが重くパンチしててボリュームを感じました。
要素を安直につなげて出してないのがすごいですね。
その分個人的にはボケに当たりはずれを感じました。
(７点)

ウズマキガンキョウ
とてもテクニカルです。
双子の設定を軸にして展開が進み、技術が詰め込まれていて作り込みが素晴らしいと感じました。
伏線の貼り方、伏線の回収タイミング、回収後の展開と盛り上げ方が上手く、この3点については今回のトップレベルと感じました。
細部のワードも、個人的にテレビが好きだということもあるので、
「激レアさんだな」「裏のシューイチ見てていい」等テレビに関連する具体的な表現は虚を突かれて笑ってしまいました。
一つだけ気になった点を上げると、展開の山場となる「戦隊内に双子がふたりともいるのは明らかに異常」とする場面で、
見てる側はそこまで大きな異常性を感じることが出来ず、その瞬間だけ一瞬冷めてしまったのがちょっともったいないなと思います。
直後のボケで盛り返せているのでネタ全体の大勢に影響はないのですが、山場というのが分かる場所で、持ち上げが足りなかったというのがちょっとだけもったいないかな、と思いました。
(7点)

1-7
青西瓜

ヒーロー犬太カード

 【コメント】
すじこ
設定では少し期待しました。
無茶苦茶なこと言えばおもしろくなるわけではない典型的なパターンかと思います。
川柳なのに無理矢理感があるのも残念な感じでした。
犬太は哀愁とか憂いを表現することで活きるキャラという勝手な印象です。
日常のちょっとした犬太の悲しみとかをカルタにするとすごく面白いネタになると思いました。
(4点)

らーゆ
他とは違う攻め方ですね。
ただ絵を想像させるのにカッコ書きの説明で行うのは厳しくないかと感じてしまいました。
川柳をもう少し効果的に使えればというのとあと下ネタが多かったので…。
なんとなく頭文字が先にあって後から作った感じがします。
(２点)

ウズマキガンキョウ
なんですかあなた。バカじゃないんですか。笑っちゃったじゃないですか。どうするんですかこれ。
なんですかそのギリ意味が伝わる日本語と、ギリ映像が浮かぶ表現と、ギリつながるイラストと川柳の関係性と、異常なまでに上手すぎるスカシと天丼の技術。
崖の間でやってるマジで危ない綱渡りを見ている感覚ですよ、なんなんですかこれ。
ひどいといえばひどいですし、素晴らしいといえば素晴らしいんですよ。
それでまたこういう訳のわからない文章大好きなんですよ自分。
ただ、長文ネタの概念というかなんというか、そこも加味しないといけないかなと思ったんですが、
これはもう賛否分かれると思いますが、自分は大好きです。
(8点)

1-8
ドロップ

コント/ブラックジャック

 【コメント】
すじこ
設定は好きです。
ささくれ2億とか良いですね。
細かいこと言うと、腹下しクソ野郎にクソ野郎は要りません。ピノ子は肯定的な立場のはずなので、患者を否定する表現を入れるだけで位置付けがブレてしまいます。
それとマキロンとか正露丸は最初に言わず、お薬とか抽象的に言った方が良かったと思います。
患者2のくだりがもったいないので、患者2の展開次第ではかなり良くなるんじゃないですかね。
(6点)

らーゆ
面白かったので10点にしました。
ピノ子はまだキャラあるのにブラックジャックが一切キャラ守ってない。
ピノ子のしゃべりってツッコミさせても面白いんですね。ヤンデレペイシェントとごちそうさまですに笑ってしまいました。
オチも綺麗に落としてて好きでした。
(10点)

ウズマキガンキョウ
ブラックジャックというキャラクターの設定を活かしつつ、もともとのキャラと全く逆の展開と設定で既存のイメージを崩しにかかり、
上手くハマった形で気持ちよく笑え、ネタを読むことが出来ました。
畳み掛けでブラックジャック・ピノ子両名のテンションがぶっ壊れていくのには、そこまでのフリが効いていたこともあり、
その落差というか、ぶり返しというか、とにかく承から転への展開の仕方がすばらしかったです。
あとは、テンションの表現の他にも、罵倒のセリフが多彩であればもっともっと笑いの量を増やせたのではと思います。
後半の盛り上がりで、「不治の病の患者登場で、溜まっていた鬱憤を爆発できる」というドデカイ一発がドンと突き抜けたのはよかったのですが、
その後の追撃が、同じ攻撃の弱いバージョンとして見えてしまったのです。
「不治の病の患者登場で、溜まっていた鬱憤を爆発できる」が山場としてとても有効な展開だったのは確かなので、
同じ量のテンションで突き抜けるよりも、急なブレーキを踏んだり、テンションの方向性を間違えてみたりと、
様々な緩急の付け方をしてみると、より良い展開が見れるかなと思います。
(7点)

1-9
阿武能丸

こんな病院はいやだ

 【コメント】
すじこ
大喜利のボケを羅列しただけですね。
羅列するならせめて展開とかほしかったです。
素潜りの選手はちょっとおもしろかったです。
(3点)

らーゆ
行数まだあるのでもっといろいろ見たかった感じがしました。
いわゆるショートコント形式ですが、タイトルに対して補足の中身がストレートだったのでそこまでいらないかなと。
病院の大喜利として見ても、一つの話として構成をつけるにしても、もっといろいろできると思います。
(１点)

ウズマキガンキョウ
ショートコントスタイルかつとっつきやすいイヤだネタで、自由な発想を存分に発揮されている、という印象でした。
しかしながら、表現が若干伝わり難いな、と思える箇所がいくつか見られました。
たとえば「医者がそそっかしい」の表現が「内視鏡と大腸鏡を間違える」というボケでしたが、
内視鏡と大腸鏡の違いを知らないという点があり、「イヤだな」という感情を持つことが出来ませんでした。
調べたところ、大腸鏡は内視鏡のひとつで、口から入れる物よりも太さが違うようですね。
この点を強調するのであれば、もっと太さが違うのでつらそうにしている、という表現を設けたほうがいいかと思います。
スイーツ悪徳業者やレントゲン技師のネタも、それぞれのキャラクター性は分かるのですが、
このセリフだけでは「イヤだな」という感情を抱くまでに至りませんでしたので、
可能であれば序盤のネタのように細かい複数人のやり取りを設けて、もっと具体的に表現してもいいと思います。
病院は確かに行ったことがある人が多い場所ではありますが、身近でない物や事も多く、
ネタとするならどれが伝わるか、どれが伝わらないか、という線引きが重要ですので、
このアイテムを使うことで、この表現方法で、言いたいことが伝わるかどうかをぜひとも探し続けていただければと思います。
(5点)